3.11

2018年4月2日
会津東山温泉 月のあかりファンド


3.11









 
 
 
東日本大震災




当館も例外ではなく、その被害を受けました。
 

3.11震災当日。
 

その日まで想像すら出来なかったことが次々と降りかかり


 
「まさか」
 


の連続の日々でした。


 
当日は、多少のキャンセルがあったものの、
このまま通常通り営業が出来るであろう…そう思っておりましたが、
時間が経つにつれてどんどん予想もしていないことが起こり始めました。
 
新幹線はストップし、在来線もストップ。
高速道路は一部不通になり…どんどんキャンセルの電話が鳴りやまず
終いには、物流がストップし食材が入らないと…
ガソリンスタンドも次々と閉鎖され車を動かすことも…
社員が会社に出社することすらできなくなりました。
 




何も出来なくなりました。
 





旅館というものは、
お客様がお越し頂いてこそ成り立つものであり、
お客様がご宿泊頂かなければ何も生み出さない経費のかかる施設です。
それを嫌というほどに痛感致しました。
 
社員や社員の家族もまた、
私たちの肩に生活がかかっています。
 
どうにかして、早期に営業が出来るように…
 
ですが、
明日も明後日も予約ゼロ…
 
この先この旅館を続けていくことが出来るのか…
いつになったらお客様が戻るのか…
 

途方に暮れる辛く苦しい日々が数日過ぎ、
大熊町の町民が全町避難をすることが分かり、
会津若松市が受け入れを表明したことが分かりました。
すぐに当時の市長様へ

 
「当館で避難の方を受け入れします」
 

会長が一報を入れると
一気に会津若松市が全力で動き始め、
東山温泉全体での被災者の方々の受け入れも決まり、
当館はそれから9か月間被災者の方の受け入れを続けました。
 

避難されていらした大熊町の方々は、
着の身着のまま、家も何もかもを捨てて
身体一つで命からがら避難されていらっしゃいました。
 

私たちが想像する以上の苦しみ。
 

当館は地震により給排水や建物の一部に支障をきたしてはおりましたが、
電気や水道も一部で使用可能でしたので、
とにかく、避難されてきた方々に
温かい食事を召し上がって頂き、
温かいお湯に浸かって頂いて
お布団に入りゆっくり眠れる。
少しでも心がほっと落ち着く瞬間が訪れるように。
 

そんな日々を過ごしながら
平穏な日常に1日も早く戻れる日を
 
 

 
今、あの日のあの経験は
本当にあったのか…と思うほど
すっかり通常の日常を取り戻しておりますが、
いつも頭の片隅にあの頃の記憶と教訓が残っています。


随分と観光客数も増え、外国からの旅行客数も増えて参りました。
 
ですが、震災以前の客足には未だに戻ってはおりません。
 
 

『復興』
 


この意味を調べますと、

 
一旦衰えたものが、再びもとの盛んな状態に返ること。また、盛んにすること。

 
とあります。

 
現在の状況をかんがみると、
未だに『復興』してはいないのです。
未だ『復興』の途中です。


そして、『復興』するためには、
多くの方々に足をお運び頂くことで、
『復興』が進んで行くと思います。
 
 
 
今年は、暖かな日が連日続いていて
今日は、モクレンがあちらこちらで咲き始めておりました。
今年は、桜の開花も1週間ほど早まりそうです。
来週あたり咲き始めるかもしれません。
 
さくら前線を追いかけて
福島・会津に是非お越しください。
 

ファンド情報

会津東山温泉 月のあかりファンド
株式会社松嶋
会計期間
2018年10月1日 ~ 2023年9月30日
一口
31,500
償還率
111.19 %
参加人数
129
調達実績
14,880,000
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
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