会津秋まつり ~其の壱~
2018年9月25日
会津東山温泉 月のあかりファンド
会津秋まつり ~其の壱~
9月22日から24日の3日間、
会津若松市内にて会津秋まつりが盛大に開催されました。
初日は、提灯行列が開催され、
市内の小学生約5000名が参加しました。
鶴ヶ城本丸より出発し、
会津若松の中心商店街までの
約1.5キロを練り歩きました。



提灯行列が開催されたルーツは、
1928年秩父宮妃勢津子様の
ご成婚を祝って行われたことがルーツと言われています。
歴史をさかのぼること、
戊辰戦争後『朝敵』の汚名を着せられたまま降状し、
会津藩士の家族ら生き残った藩士たちもまた
下北半島(斗南)へと移され、
その後会津へ戻ってきた人々も
長く苦しい時代が続いていました。
そんな辛い時代を必死に生きてきた
会津人にとって信じがたい朗報が飛び込んできました。
昭和天皇の弟である、
秩父宮雍人親王と松平容保公の孫娘・松平節子様(後の勢津子妃)の
ご成婚の一報です。
勢津子妃殿下が皇室に嫁がれることは、
戊辰戦争によって『朝敵』の汚名を受け、
苦しい時代を生き抜いてきた会津の人々の
希望の光のようでした。
戊辰戦争から60年。
ご成婚により会津の復権に繋がりました。
当時の会津の人々はこのニュースを受け
狂喜乱舞したと言われています。
物静かで頑固な会津人が
狂喜乱舞する程、
勢津子様のご成婚は驚きと共に
舞い上がるほど嬉しい出来事だったのでしょう。
勢津子様の御里帰りの日に
市民たちは勢津子様のいらっしゃる
松平邸の別荘に提灯を持って行列をつくり向かい、
その後滞在された4日間
提灯を持った人々が夜通し市中を練り歩いたことが
今に続く提灯行列へとつながっていると言われています。