南三陸町から羊産業のパラダイムシフトを起こす!③
2025年4月14日
日本の羊産業を変える さとうみ羊牧場ファンド
第3話(最終章):フィンシープが切り拓く、新しい羊農業の未来
これまでの連載では、日本の羊肉産業が抱える課題、フィンシープの特徴と可能性、そして私たちが取り組む南三陸でのプロジェクトの具体像を紹介してきました。最終話では、これらの取組がもたらす「数字の裏付け」と、未来に向けた新たな展望についてお話しします。■ 収支比較が示す、フィンシープの優位性
これまでの構想をより現実味のあるものにするため、実際のシミュレーションを行いました。下の表は、既存品種(産仔率1.5)とフィンシープ(産仔率2.5)を導入した場合の6年間にわたる損益比較です。
この表からも明らかなように、フィンシープは年間出荷頭数と売上が飛躍的に増加し、管理費・人件費などの支出はほぼ同等でありながら、最終的な繰越残には1,000万円以上の差が生まれています。実際には、フィンシープの生体販売も考えると、更にその差は歴然となります。
特に注目すべきは、
- 出荷頭数が3年度以降に大きく差を広げていく点
- 6年度終了時点での繰越残がフィンシープで +1,000万円超
■ 小さく始めて、早く黒字に――新規就農を後押しするモデルへ
この数字の差は、単に出荷量の多寡だけではありません。- 繁殖効率の高さによって限られた飼養頭数でも早期に事業が軌道に乗る
- 出荷までのサイクルが早く、現金化までの時間も短縮
- 肉用種との交配による多産型の肉用種を開発し、収益を上げる
"新しく羊を始めたいけど、採算が取れるのか不安" という方々にも現実的な選択肢として大きな希望を与えます。もちろんデメリットもあります。人工哺乳個体の増加や出産時の管理手間の増加などがあります。しかし、採算ベースに乗れる300~400頭にいかに早期に到達するかが事業として重要です。また、到達後は交配を工夫する事で産仔率を人為的に下げる事も可能です。
■ フィンシープは“先進型畜産”の入り口
これまでの羊飼育の常識を変えるフィンシープは、単なる高繁殖品種にとどまりません。- 地域資源と掛け合わせることでブランド肉が生まれる(地域循環・持続可能)
- 肉用種との交雑によって肉質向上が狙える(新しい品種の開発)
- 新規参入を後押しする損益設計の明快さ
■ ご支援のお願い――ファンド募集は残り2週間
この挑戦をより多くの方と共有し、実現するために、現在「ミュージックセキュリティーズ」にてフィンシープ導入ファンドを募集中です。ファンドの募集期間は、残りわずか2週間となりました。
ご出資いただいた皆さまには、
- 都内レストランでのフィンシープ限定試食会へのご招待
- オンラインショップで使えるクーポン などをご用意しています。
- 日本の羊肉産業の未来を支える仲間として
- 持続可能な農業のモデルケースを共に築く同志として 皆さまと一緒に歩んでいけたら幸いです。
この10年間、私たちは羊と共に歩んできました。そしてこれからの10年、フィンシープという新しい仲間と共に、日本の羊肉文化に新たな一歩を刻んでいきます。
どうか、この挑戦にお力をお貸しください。