日本語教師とは（３）多様な仕事内容

今回の長雨、広島でも被害が大きな地域があり、ご心配いただいております。
さいわい、学校の周辺は大丈夫なようですが、三原市の警報も解除されましたので、週明けには様子を見に行く予定です。
警報解除後もしばらくは土砂災害の危険性があると聞きます。
みなさまもくれぐれもご注意ください。

さて、韓国の大学で日本語および日本事情を教えるようになりましたが、わたしの関心は日本語を教えることよりも、学生たちの相談に乗ることにありました。
日本への留学をひかえた学生、日本で就職したい学生、日系企業に就職したい学生などです。
記憶に残る学生が一人います。
日本の大学に交換留学した後、韓国の日系企業での就職を希望した学生が相談に来ました。
彼は希望する職種において日本でも韓国でもアルバイトの経験があったので、日本と韓国の仕事の内容や仕方の違いを「志望動機書」に書いてもらいました。面接官に日本人もいるというので面接練習もしました。
結果は合格となり、みごと彼は初任給の時点で私の給与を軽く超えたのでした。

ただ、悔しいこともありました。学生が「あなたの日本語はまだまだだけど、あなたの大学の日本人の先生は〈日本語教師〉じゃないから仕方ないね」と他大学の先生から言われたことがあったらしいのです。
私自身は日本語教師という資格にあまり関心がなかったのですが、頑張っている学生たちに引けを取らぬよう独学で「日本語教育能力検定」に合格し、学生たちが不利益を被らないようにしました。
そして、このことが後々の私自身の人生を左右することになるのです。
（続く）