熱中症について

2018年5月19日
夜間救急動物医療ネットワーク構築ファンド

院長の水越です。
 
まだ5月ですが、日中の暑い時間だと、熱中症にならないとは言えません。
 
今日は、熱中症について、知っておいてほしいことをお伝えします。
 
 
 
まず、熱中症になりやすい犬種や、状況は?
 
 
 
①なりやすい犬種
 
換気が下手な犬(短頭種:ブルドック、フレンチブルドック、パグなど)、太っている犬、毛が密な犬は体温が下がりにくい。

 
 
 
②なりやすい状況
 
気温が高い環境、運動、興奮、けいれん発作など。
 
 
 
次に、なぜ体温が上がるだけで、危険な状態に陥ってしまうか?
 
 
 

 
高い体温が続くと、体を作るタンパク質が壊れます。
 
そうすると、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。
 
さらに悪化すると臓器が死んでしまい、全く働くことができなくなります。
 
例えば、脳の働きが悪化すると、最初は、眠そうにしたり、元気がなくなります。
 
さらに悪化すると、意識がなくなったり、けいれん発作を起こしてしまいます。
 
 
 

 
高い体温が続くと、過剰なパンティングが起こります。(運動後のようにハアハアと激しい呼吸をします)
 
パンティングによって、体温を冷まそうとしているのですが、吐く息には水蒸気が含まれているので、長時間続くと脱水症状に陥ります。
 
脱水症状が悪化すると、血液がドロドロになり、全身にうまく血液を送り届けることができなくなってしまいます。(ショックという状態です)
 
血液がうまく届かないということは、酸素や栄養の運搬ができないということです。
 
①と同様に、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。
 
 
 

 
高い体温が続き、過剰なパンティングが起こると、喉や気管を痛め、腫れることもあります。
 
そうすると、呼吸による空気の出入りがうまくいかなくなります。
 
酸素の取り込み、二酸化炭素の吐き出しがうまくいかないということです。
 
この場合も、酸素不足などで、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。
 
 
 
最後に、対策についてです。
 
一番重要なのは、熱中症にならないこと。
 
そのためには、
 
・熱中症のリスクが高い犬種、状況を理解する
 
・下記の期間は散歩を早朝にする
リスクが高い犬種 5月〜10月
その他の犬種 梅雨明け〜9月ごろ
 
・留守番をさせるときは、温度管理に気をつける
 
・車内や暑いところに放置しない
 
・万が一の時に備え、体温計を常備しておく
 
 
 
もしもの場合は、体を冷やしながら病院に直行です。
 
それが必要な体温は41度です。
 
ただし、40度を超えるようなら、その後こまめに(5分間隔)体温測定をしましょう。
 
39.5度まで下がれば安心です。
 
40度から上昇傾向であれば、「冷却」+「受診」が必要です。
 
 
 
<冷やし方>
・水で体を濡らしながら、風を送る
・脇の下、内股などは保冷剤で冷やす
 
 
 
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短頭種気道症候群をご存知でしょうか?
 
フレンチブルドック、パグ、シーズーなどの短頭種(鼻ペチャ犬)に特有の問題です。
 
ちょっと動いただけで、喉をガーガー鳴らす息遣いになります。
 
短頭種は熱中症のリスクが高いですが、短頭種気道症候群を持つ犬は特に注意が必要です。
 
4歳までに矯正手術を受けることで、改善します。
 
短頭種気道症候群については、別に機会に詳しく説明します。
 
 
 
以上です。
 
 
 
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院長
水越健之

ファンド情報

夜間救急動物医療ネットワーク構築ファンド
株式会社hana
会計期間
2018年8月1日 ~ 2020年7月31日
一口
21,000
償還率
111.68 %
参加人数
120
調達実績
4,120,000
【ご留意事項】
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