泡盛倉庫のご紹介~その4~泡盛のアルコール度数の幅について~

2018年6月9日
廃業泡盛酒造の秘蔵酒復活ファンド

みなさんこんばんは!

今宵はどんなお酒を飲まれますか?

 

今日は前回話題に出しました【何故泡盛のアルコール度数はこんなにも幅があるのでしょう?】

 

について歴史と、持論も踏まえてお話させてください。

※長くなりますので文章は今日と次回の2部構成でお届けします。

 

 

ここでひとまず、世界中のお酒のアルコール度数の幅をおさらいしてみましょう。

 

〇日本酒(醸造酒)

※酒税法では1度以上22度未満

基本的に流通している日本酒は15度前後が主流。

 

〇ワイン(醸造酒)

※日本には明確にワインの法律はないのですが、酒税法に

基本的に14度前後

 

〇ウィスキー(蒸留酒)

※世界で基準が若干異なるものの、40度以上が主流

※ニューポッドと呼ばれる原酒は65度~70度あります。

 

〇テキーラ(蒸留酒)

35度から50度の幅があります。

 

〇焼酎(泡盛を除く)(蒸留酒)

※酒税法に照らし合わせると1度以上45度以下、ほとんどが20度~25

※少量だが最近では泡盛のように、40度以上の熟成させた古酒もあり

 

〇泡盛(蒸留酒)

※酒税法に照らし合わせると1度以上45度以下、主流は30度が基本だが20度~44度まで見受けられる。また、酒税法上、泡盛ではなくなるが、原酒や花酒(泡盛が蒸留される最初の数分間だけ抽出される高度数)といった呼び名で50度台、60度も流通している。

 

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ずらっと書いてみましたが、こう見比べてみてもやはり泡盛のもつアルコール度数の幅は大きいですね。

 

なぜ、これだけのアルコールの幅が生まれるのか。

 

その仕組みを想像するには【醸造酒】と【蒸留酒】についてお話しなけばいけません。

 

まず大前提で、全てのアルコールは酵母菌という微生物が原料(葡萄やお米等)の糖分を食べてアルコールを作ってくれます。これが醸造という世界で、ビール・日本酒・ワインなどがそれにあたります。

 

酒造所の杜氏さん、蔵人は酵母菌がしっかりアルコールをつくってくれるよう、居心地の良い環境を

作ってあげるのが役目なんですね。

 

居心地の良い環境で酵母菌は一生懸命アルコールを産み出します。

ただし、アルコール度数はある一定の度数より高くなることはありません。

実は自分たちの作ったアルコールで活動ができなくなってくるんですね。

 

わかりやすい身近な事で例えるならば、アルコールスプレーって殺菌消毒作用がありますね。

おおよそですが、18度~20度を境に酵母菌の環境は厳しくなります。

 

じゃあそれより高いアルコール度数はどうやって生まれるのか?

 

そこで、蒸留酒の登場です。

醸造によってできたアルコールをやかんに入れるイメージをしてください。

火にかけると、程なくして沸騰してきますね。

 

お水は100度で沸騰しますが、

アルコールの沸点が78度ほど、

この差を利用して、先に気化するアルコールを集めて濃縮して度数を高めるのが蒸留のメカニズムです。

※さらにアルコールに含まれていた糖分は気化しませんので、蒸留酒は糖質ゼロなんですね。

 

蒸留酒と焼酎は同じ意味ですが、まさにお酒を焼いているんですね。

こうして、アルコール度数の幅は生まれてきます。

ざっくりですが、元のアルコール度数から3倍ほどのアルコールに濃縮することができますので、50度を超える蒸留酒が生まれるのです。

 

実は、焼酎も、泡盛も、ウィスキー、テキーラも原酒は蒸留した時点で40度を遥かに超えたアルコールが生まれているのです。

 

蒸留後、原酒を貯蔵そして、お水で割り20度~50度ほどの幅が生まれるのですね。

 

ここで革新に迫ってきます。

何故焼酎、泡盛は折角高くしたアルコール度数をしっかり加水したのでしょう??

これが、泡盛のもつアルコール度数の幅の答えにつながってきます。

 

続きは翌日に。。。

 

泡盛倉庫

比嘉康二

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※拙い長文にお付き合いくださり感謝です。
 


ファンド情報

廃業泡盛酒造の秘蔵酒復活ファンド
株式会社泡盛倉庫
会計期間
2019年1月1日 ~ 2021年12月31日
一口
42,000
償還率
102.79 %
参加人数
133
調達実績
9,840,000
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