ウナギの謎
2015年7月26日
美味しさ引き出す 播磨灘天然魚ファンド
ウナギと言えば「淡水魚」というイメージが強いと思います。
その一方で、私(安田)は「沿岸部の海域にもたくさん生息している」という思いを子供の頃から持っていました。
私は、千葉県安房郡千倉町白間津という所で育ちました。← 姫路じゃないのです。
ここの海は、岩場ばかりで近くに河川はありません。
台風が来ると大時化になり、ものすごく大きな波が陸地の方にまで打ち寄せてきます。
そして、台風が去った後、普段は波の来ない陸地側にできた潮だまりを探索に行くと、必ず何匹もウナギが取り残されていて、簡単に捕ることが出来たのです。
このことは、私の家族だけが知っていて、地元の人も知らないことでした。
また、夜釣りでも、よくウナギが釣れていたのです。
このような経験から、ウナギは川に上るだけじゃなく、「海に残って成長する個体がある」という仮説を持ていました。
このことを研究者仲間に話しをすると、千葉県の北側には大きな河川がたくさんあるので、産卵へ帰る途中のものが獲れたのではないかという意見も出てきて、ず~と謎だったのです。
そして最近の分析技術の発展は、素晴らしいものがあります。
「耳石(じせき)」の研究から、ウナギの生活史が調べられるようになりました。
ストロンチウムという元素とカルシウムに対する比率を調べると、海にいたのか、汽水にいたのか、そして淡水にいたのかが判明するようになったのです。
三河湾の定置網で採集されたウナギ199尾の耳石を調べた結果、海ウナギが40%、汽水ウナギが43%、川ウナギが17%だったそうです(東京大学海洋研究所のグループ調べ; Kotake A., et. al., MARINE ECOLOGY PROGRESS SERIES Vol. 293: 213–221, 2005)。
結論は、相当な量の「海で一生を過ごすウナギ」が生息していた ということになります。
ウナギは、本当に謎の多いお魚です。
その一方で、私(安田)は「沿岸部の海域にもたくさん生息している」という思いを子供の頃から持っていました。
私は、千葉県安房郡千倉町白間津という所で育ちました。← 姫路じゃないのです。
ここの海は、岩場ばかりで近くに河川はありません。
台風が来ると大時化になり、ものすごく大きな波が陸地の方にまで打ち寄せてきます。
そして、台風が去った後、普段は波の来ない陸地側にできた潮だまりを探索に行くと、必ず何匹もウナギが取り残されていて、簡単に捕ることが出来たのです。
このことは、私の家族だけが知っていて、地元の人も知らないことでした。
また、夜釣りでも、よくウナギが釣れていたのです。
このような経験から、ウナギは川に上るだけじゃなく、「海に残って成長する個体がある」という仮説を持ていました。
このことを研究者仲間に話しをすると、千葉県の北側には大きな河川がたくさんあるので、産卵へ帰る途中のものが獲れたのではないかという意見も出てきて、ず~と謎だったのです。
そして最近の分析技術の発展は、素晴らしいものがあります。
「耳石(じせき)」の研究から、ウナギの生活史が調べられるようになりました。
ストロンチウムという元素とカルシウムに対する比率を調べると、海にいたのか、汽水にいたのか、そして淡水にいたのかが判明するようになったのです。
三河湾の定置網で採集されたウナギ199尾の耳石を調べた結果、海ウナギが40%、汽水ウナギが43%、川ウナギが17%だったそうです(東京大学海洋研究所のグループ調べ; Kotake A., et. al., MARINE ECOLOGY PROGRESS SERIES Vol. 293: 213–221, 2005)。
結論は、相当な量の「海で一生を過ごすウナギ」が生息していた ということになります。
ウナギは、本当に謎の多いお魚です。