【連載Vol.2】「​水はエネルギーの塊!」(小水力発電解説シリーズ)

2020年10月29日
地域の自立を目指す 小水力発電ファンド

水はエネルギーの塊!

 水力発電は水の持つエネルギーを電気に変換する発電方法です。
身近で穏やかな川の流れを見ていると本当にこんな水の流れで電気が出来るのだろうかとか、発電できてもたいした量ではないだろうなと思いますよね。

でも水は大きな力を秘めていることは台風や集中豪雨による被害の大きさを見れば納得できると思います。
人間は昔から水の持つ力を生活に利用してきました。水の力を取り出すために水の重さ、流れる早さや流れ落ちる高さを利用したのです。
人間が最初に着目したのは水の重さです。これを利用したのが水を受け皿のようなものに受けその重さで杵を持ち上げ水がこぼれると杵が落ち穀物を打つ杵打機でした。写真のものは岐阜県の郡上八幡市で見つけました。
やがて水車が発明され連続して動作が出来る仕組みが工夫され動力として利用されました。
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変わったところでは水の重さを使ったケーブルカーがあります。ワイヤーに繋がれた2両の車体の下部に水タンクがあり、昇降する方は水を抜き下降する方に水を満たしその重さで上下させます。これは高知県の馬路村で見ることが出来ます。

水の流れを利用したのは水運です。最初は筏のような流れ下るだけのものでしたが手こぎ船や帆かけ船が出来るとその移動は格段に広く早くなりました。

水には圧力を伝える力もあります。ベルギーには川の高低差を水リフトによって船を持ち上げる運河があります。
リフトを2機並べ片方のピストンに他方に溜めた水を送り昇降させます。水を抜かれた方は下降します。
これによって最大60mに及ぶ運河の高低差をクリアします。          

このように水は大きな力を秘めています。ここから効率よく電気エネルギーを生み出すのが私たちの仕事です。
水力発電は365日24時間の発電が可能で再生可能自然エネルギーのうち最も発電効率の良い方式です。

水からより大きなエネルギーを得るには水を溜め一気に流し落とすことが必要です。水力発電と言えば皆さんが思い浮かべるのは写真の黒部ダムのような貯水ダムによる発電所でしょう。しかしこのような大規模な発電所は場所が限られ適正地もほぼ開発し尽くされました。又環境に対する負荷も大きく運転時の保守にも大きな負担が掛かります。
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私たちが作る小水力発電所は川や用水の流れを利用し大規模な構造物は作りません。
環境負荷は最小限に出来ると考えられています。
そのためにも水の量と落差は大事な要素となります。今後大規模な水力発電所建設が難しくても私達が目指す小規模な水力発電所の適地はまだまだ存在すると言われています。

私達はこれからも各地で小水力発電所の開発を進めていきますが、こんな場所があるよとかここで水力発電所を作ってみたいと考えておられましたらお教えください。
一緒にチャレンジしてみませんか。


鈴木 純一
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NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構のSEE研究会小水力発電部会所属
現在、3V小水力発電株式会社と茅野市内における小水力発電建設計画に参画

ファンド情報

地域の自立を目指す 小水力発電ファンド
3V小水力発電株式会社
会計期間
2022年5月1日 ~ 2029年4月30日
一口
32,400
償還率
運用中
参加人数
446
調達実績
29,340,000
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