熊本地震の被災状況につきまして。その2

2018年4月7日
多くの想いで復興へ 老舗宝石店ファンド

みなさま、いつも大変お世話になっております。
株式会社ソフィ・タカヤナギ代表取締役社長の髙栁 隆大(たかやなぎ たかひろ)です。
前回に引き続き、熊本地震の被災状況をご報告させていただきます。

<店舗の被災状況>
店舗内の状況ですが、各ショーケース内の時計は全て倒れ、ジュエリーは片隅に押しやられ、ぶつかって傷が入ってしまっていました。
時計は機能・精度をチェックしたうえで、動作に問題がないもののみ訳あり現品処分を行い、機能に支障が出ていたものは部品交換やオーバーホールなどのメンテナンスを行いました。
ジュエリーは、被害が軽度のものは自社工房にて磨き直しを行い、宝石が欠けたり割れたりしていたものは分解し、別のデザインへ作り変えています。




<3階事務所>
3階の事務所は揺れが増幅したのか、全てのものがひっくり返って足の踏み場もない状態。
200キロある大型金庫が二つとも床を踏み抜き倒れ、作業机を押し潰していました。
もしこれが営業中であれば、社員に人的被害が出ていたのは間違いないと冷や汗が流れたのを覚えています。


※地震前の大型金庫。手前に事務机あり。

※地震後。床が抜け金庫が倒れて事務机を潰しています。スチール机が歪んでしまう程の衝撃!
金庫内の商品はもちろん全てひっくり返ってしまっていました。

※事務所内部。施錠していたはずの窓は振動で全て開け放たれた状態に。

パソコン等も投げ出され一部データ喪失。復旧のために紙台帳から再入力となりました。ハードディスクは衝撃で完全に故障してしまい、データがいくつも消えてしまいました。

※iPADもご覧の通り。

※床に投げ出された衝撃で動かなくなってしまったカラットデジタル天秤。修理も不可能で、新しく購入する必要があります。


<3階工房>
こちらにはプラチナを溶かすために酸素ボンベが設置され、メッキ工程の為のシアン化カリウム溶液があったりなど劇物指定の薬品があり、立ち入りと状況の確認に多大な時間を必要としました。
また機器が破損するなど業務に多大な支障をきたしており、仮工房に移転した現在も一部外注に出さざるを得ない状況です。


※震災前の工房

※震災後。幸いにもシアン化カリウム溶液は無事でした。

※衝撃で故障し、メーカーでも修理できなかった機材。バフマシーンや電気溶接機など。


<5階倉庫>
扉のフレーム自体が歪んでしまい、開け閉めに非常な困難を伴うようになりました。
内部に保管していた什器は大半が使い物にならない状態でした。


<ビル全体>
店舗につきましては防犯上、壁に鉄板を仕込んでおり、部分的には鉄筋コンクリートで
補強していた壁もあったために、外観上は大きな損傷は見られませんでしたが、店舗裏側の
テナント部分の外壁が崩落。壁が完全に外れてしまい、室内から外が丸見えの状態に!
以後、風雨は降りこむ上に空調も効かなくなり、外れた壁が一階に崩落しないか恐怖の日々を過ごすことに。



ビル内に入る階段部分ではあちこちの壁が崩落し、何より柱が爆裂し鉄筋が露出。
もはや耐震性能は望めない状態に至っていました。





そして何よりも困ってしまったのが水道管の断裂です。
地震後しばらくして試験送水が始まった途端、破裂していた水道管から猛烈な勢いで水が噴出!
店内も床下から浸水し、店舗の後ろ半分が使用できなくなくなりました。
また排水管も断裂しており、上層階からの漏水で常にどこかで水漏れしている状態。
結局解体するまで完全に止めることはできませんでした。


※断裂した水道管から水が噴出している様子

※店内床下からの浸水で店内水浸しに。



<解体>
そんなこんなであちこち傷んで全壊判定を受けてしまった建物でしたが、震災から1年2か月が経過した昨年6月、解体が始まりました。
解体が始まるまでにこれだけ時間が掛かったのは、アーケードに隣接する商業エリアという立地に加え、5階建て以上のビルを解体する事が出来る市の指定解体業者が2社しかなかったからでした。





そして現在。

沢山の方々のお力添えを頂きながら次のステップへ一歩一歩進んでおります。
皆さまの応援、ご支援、本当にありがとうございます!
どうか今後ともよろしくお願い致します。

株式会社ソフィ・タカヤナギ
代表取締役社長 髙栁 隆大
 

ファンド情報

多くの想いで復興へ 老舗宝石店ファンド
株式会社ソフィ・タカヤナギ
会計期間
2018年9月1日 ~ 2023年8月31日
一口
10,800
償還率
62.27 %
参加人数
32
調達実績
3,310,000
【ご留意事項】
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