(株)TOLIMS 事業紹介
こんにちは、(株)TOLIMS統括マネージャーの片野友貴と申します。
本記事では弊社の事業についてご紹介をさせていただきます。
(株)TOLIMSは、東北地域の優れたライフサイエンス製品を海外に展開するマーケティングソリューション企業として、2016年3月1日に岩手県盛岡市にて設立しました。
TOLIMSウェブサイト
岩手県は自動車や半導体のイメージがありますが、現在「新しく」「優れた」「価値のある」製品の開発・製造を行う地元企業を中心としてTOLIC (Tohoku Life science Instruments Cluster)というコンソーシアムを組んで、企業間連携や産学官金連携を通して新たなライフサイエンスの産業集積を形成する取り組みを進めています。
TOLICウェブサイト
弊社はその中で、先日の記事でご紹介させて頂きました(株)アイカムス・ラボのグループ企業、そしてTOLIC発第1号のベンチャー企業として、主にライフサイエンス製品の横断的な海外展開を行っております。
具体的には、
新規顧客を獲得するための海外展示会出展
展示会出展を通して得た顧客情報へのアプローチ・契約提案・受注獲得
受注製品の海外輸出
納品後の代理店やエンドユーザへのアフターフォロー・市場調査
が主な業務となっており、全世界のお客様と日々コンタクトしています。
現在はコロナウイルス感染症の拡大により、海外渡航をすることは難しくなってしまいましたが、中国とインドのコンサルティングパートナーと連携して現場ベースの市場開拓に取り組んでおります。
また、実はTOLIMSは製造業としての一面も持っています。
TOLIC企業間の技術を融合して新たな製品の開発も行っており、その成果の一つが「液滴計測システム」です。従来は液体も重さを測定して量を測っているのですが、この技術は北上市にある(有)イグノスという会社の独自画像処理アルゴリズムと(株)アイカムス・ラボのメカ技術を融合して、画像処理で液体の体積を測定するものです。
医療の研究の世界やコロナウイルス感染症のPCR検査において、1uL〜10uLという微量の液体を取り扱っているのですが、微量が故に相当な手技が必要で、さらに温度湿度の影響により液体が蒸発してしまいます。この技術では液滴が落ちた瞬間を高速カメラで撮影し、リアルタイムで体積を計算するため手技や環境に因われず高精度な測定できるようになります。現在この技術は、JISやISOといった測定方法の標準化に向けて経済産業省の事業を活用して取り組みを進めています。
岩手から直接海外に販売できる強味を活かし、高度な研究や様々なユーザのニーズに応えるマーケティングソリューション企業として事業を行って参ります。皆様の引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。