動画「誰も1人ではない」 ハンガリーの新型コロナ対策

2020年4月2日
日本と繋ぐ ハンガリーワインファンド

私がハンガリーに3度目の渡航をしたのは、仕入れ先との交渉を進めないと輸入自体ができない状況にあったからですが、日本ではすでに新型コロナウイルスの感染者が増え始め、イスラエルなどが日本人の入国拒否を始めていました。「ハンガリーも日本人を入国拒否にするのではないか」。そんな懸念を覚え、駐日ハンガリー大使館に電話するなどして情勢を確認し、ハンガリーに入国したのが3月5日正午ごろでした。

当時はハンガリー国内に感染者は出ていなかったのですが、この日にイラン人留学生の感染が判明。翌日には日本人団体旅行客15人に咳などの症状が出て、病院に運ばれました。診断の結果、15人とも感染していないことが確認されましたが、そこからのハンガリー政府の対応は素早かったです。

WHOがパンデミック宣言を出した11日に非常事態宣言を出し、コンサートやイベントを禁止、大学は遠隔授業となりました。13日、知り合いのピアニストが出演したコンサートは規模が小さかったためぎりぎり開かれましたが、その後にピアニストらと入った格式あるレストランは100人規模のスペースがあるにも関わらず、客は私たちだけでした。そのうち午後3時以降のレストランやカフェの営業は禁止となり、薬局の中には1人ずつしか入れなくなって薬局前に列ができました。

街にほとんど人がいなくなった3月20日、私はブダペストを発ちました。その段階での感染者は70人程度でしたが、イタリア、フランス、スペインと急激に犠牲者が増加するなか、ハンガリーの感染者も増加。政府は3月28日から国民に外出制限を求め、職務上の義務や経済・農業・林業活動、通院治療やリフレッシュのための自宅近くでの運動などのほかは禁止され、工場の休業も相次いでいるようです。

4月1日現在の感染者は500人超。ハンガリーの人口は1000万人弱ですので、日本の人口で計算すると6000人を超えていることになります。ハンガリー政府の危機感は強く、3月30日には政府に広範な緊急措置命令権限を与える法案が可決されました。この動きは批判的に報じられました。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57458480R30C20A3000000/

オルバーン・ヴィクトル首相の「強権統治」はこれまでも批判されているところですが、この法律に対する批判が正鵠を射ているのかどうかは、あと何カ月かあるいは1年を超える時間を経ないとわからないでしょう。

ただ、オルバーン首相は割と粋なこともしています。

下の動画はオルバーン首相が発表したというビデオ「Egyetlen Magyar sincs egyedül(誰も1人ではない)」です。
もう1つ下の動画は、外出制限下のブダペストの様子とのことです。
すごくきれいな映像ですが、私がつい最近行っていた場所がこうなっていることに寂しさを覚えました。


 

ファンド情報

日本と繋ぐ ハンガリーワインファンド
株式会社La Barat
会計期間
2020年11月1日 ~ 2025年10月31日
一口
21,600
償還率
運用中
参加人数
204
調達実績
6,960,000
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