保育士不足って言われているけど大丈夫?
2018年8月10日
働く親の「困った」に応える保育園ファンド
代表の河村です。
保育園の開園で心配なのは集客もそうですが、
採用と思われる投資家様も多いかと思います。

ちなみに先行する「りんご保育園」では採用枠15名に対して44名もの応募がありました。
保育士不足と言われていますが、実際は保育士の希望者はたくさんいるんです。
では、何故、保育士不足と言われているのか・・・
それは保育園が閉鎖的組織だから離職者が多いということです。
私は、以前、地方議員として地域活性にもかかわってきたんですが、
地方活性のキーワードは「わかもの、よそもの、ばかもの」と言われています。
特に重要なのは「よそもの」の存在です。
保育園もそうですが、
古くからある組織は、なかなか新しいことを取り組みません。
新しいことに挑戦しなくても安定的な収入があるんだから当たり前です。
そして、それに適応できる人だけが保育士を続けていくので
自分たちが世間とズレているということに気づかないんですね。
その園だけの独自ルールがさも保育業界の常識のようになり、
そこにギャップが生まれ適応できない人がやめていくから
常に人材不足の業界になってしまうんです。
りんご保育園の面接のときにこんな話がありました。
A保育園出身の方から
「この保育園では保護者との座談会はあるんですか?」
と質問がありました。
話を聞いてみると
A保育園では定期的に保護者と担任の保育士が食事懇談をするらしいのです。
その保育士には残業代の出ない時間外勤務じゃないのかという疑問と
クレーム合戦、欠席裁判の場になるのが嫌でその園をやめたというのです。
保育業界はそんなこともあるのかと驚き
「ウチはありませんよ」と答えました。
その後の面接で説明しようとすると
B保育園出身の方からは「そんな話は聞いたこともない」との回答。
A保育園で長く働く保育士は「保護者対応は担任の常識でしょ」と思って
それを疑問に感じる新人保育士にきつくあたります。
結果、世間を知らない新人は自分は保育士に向いていないと思って
やめてしまうんですね。
でも、やっぱり、子どもが好きだから
新規開園の保育園に望みをかけて応募してくれるんです。
そうした保育士たちが驚きと安心するのが「企業的」なことなんです。
例えば、保育士業界では「宿題」と称して
自宅で保育計画などの業務を持ち帰ることが珍しくないそうです。
でも、それって「企業的」にはアウトです。
働き方改革がどうのこうのというわけではなく、
今のご時世で、園児の顧客情報を園外に持ち出すって・・・って話です。
なので面接のときも
「自宅への持ち帰りをお願いするどころか、持ち帰ったら始末書ですよ」
というと、そこで初めて保育士さんたちも業界の非常識に気づくわけです。
介護業界もそうですが、
国がやることは処遇改善加算を出して給料のベースUPです。
なぜ、こういうことになるのか?
この答えも簡単です。
非常識な業界に慣れている現役の保育士にアンケートをしたら
「収入UP」と答えるのが当たり前ですよね。
だから給料を上げたところで保育士は増えません。
やめた人は、別の理由でやめているんですから。
実際、私たちの保育園の保育士の報酬はそれほど高くありません。
それは、弊社の給与体系が定期昇給を基本にしており、
頑張れば給料が増える仕組みだから最初は低いからです。
それでも正社員の離職者は0名です。
それは現場の保育士が働きやすい環境に徹底的にこだわるからです。
中堅保育士からこんな話を聞きました。
ウチには、新卒の保育士がいます。
みんな、その保育士を心配しています。
「ここの保育園に慣れてしまうと絶対に他で働けないよね」
経営者的には転職前提の話なんで微妙なんですが(笑)
その話を聞いたとき
「いやいや、変わるべきは保育園の方でしょ」
と思ったわけです。
組織として当たり前の労務管理をする保育園を増やすこと
それが保育士不足を解消するために必要なことだと思います。
保育園の開園で心配なのは集客もそうですが、
採用と思われる投資家様も多いかと思います。

ちなみに先行する「りんご保育園」では採用枠15名に対して44名もの応募がありました。
保育士不足と言われていますが、実際は保育士の希望者はたくさんいるんです。
では、何故、保育士不足と言われているのか・・・
それは保育園が閉鎖的組織だから離職者が多いということです。
私は、以前、地方議員として地域活性にもかかわってきたんですが、
地方活性のキーワードは「わかもの、よそもの、ばかもの」と言われています。
特に重要なのは「よそもの」の存在です。
保育園もそうですが、
古くからある組織は、なかなか新しいことを取り組みません。
新しいことに挑戦しなくても安定的な収入があるんだから当たり前です。
そして、それに適応できる人だけが保育士を続けていくので
自分たちが世間とズレているということに気づかないんですね。
その園だけの独自ルールがさも保育業界の常識のようになり、
そこにギャップが生まれ適応できない人がやめていくから
常に人材不足の業界になってしまうんです。
りんご保育園の面接のときにこんな話がありました。
A保育園出身の方から
「この保育園では保護者との座談会はあるんですか?」
と質問がありました。
話を聞いてみると
A保育園では定期的に保護者と担任の保育士が食事懇談をするらしいのです。
その保育士には残業代の出ない時間外勤務じゃないのかという疑問と
クレーム合戦、欠席裁判の場になるのが嫌でその園をやめたというのです。
保育業界はそんなこともあるのかと驚き
「ウチはありませんよ」と答えました。
その後の面接で説明しようとすると
B保育園出身の方からは「そんな話は聞いたこともない」との回答。
A保育園で長く働く保育士は「保護者対応は担任の常識でしょ」と思って
それを疑問に感じる新人保育士にきつくあたります。
結果、世間を知らない新人は自分は保育士に向いていないと思って
やめてしまうんですね。
でも、やっぱり、子どもが好きだから
新規開園の保育園に望みをかけて応募してくれるんです。
そうした保育士たちが驚きと安心するのが「企業的」なことなんです。
例えば、保育士業界では「宿題」と称して
自宅で保育計画などの業務を持ち帰ることが珍しくないそうです。
でも、それって「企業的」にはアウトです。
働き方改革がどうのこうのというわけではなく、
今のご時世で、園児の顧客情報を園外に持ち出すって・・・って話です。
なので面接のときも
「自宅への持ち帰りをお願いするどころか、持ち帰ったら始末書ですよ」
というと、そこで初めて保育士さんたちも業界の非常識に気づくわけです。
介護業界もそうですが、
国がやることは処遇改善加算を出して給料のベースUPです。
なぜ、こういうことになるのか?
この答えも簡単です。
非常識な業界に慣れている現役の保育士にアンケートをしたら
「収入UP」と答えるのが当たり前ですよね。
だから給料を上げたところで保育士は増えません。
やめた人は、別の理由でやめているんですから。
実際、私たちの保育園の保育士の報酬はそれほど高くありません。
それは、弊社の給与体系が定期昇給を基本にしており、
頑張れば給料が増える仕組みだから最初は低いからです。
それでも正社員の離職者は0名です。
それは現場の保育士が働きやすい環境に徹底的にこだわるからです。
中堅保育士からこんな話を聞きました。
ウチには、新卒の保育士がいます。
みんな、その保育士を心配しています。
「ここの保育園に慣れてしまうと絶対に他で働けないよね」
経営者的には転職前提の話なんで微妙なんですが(笑)
その話を聞いたとき
「いやいや、変わるべきは保育園の方でしょ」
と思ったわけです。
組織として当たり前の労務管理をする保育園を増やすこと
それが保育士不足を解消するために必要なことだと思います。