ワイナリーの事業地について
投資家の皆様
お世話になっております。Hikaru Farmの長谷光浩です。
今年の高山村は昨年同様、例年にはない雪の少なさで、時には春のような陽気の日もあり標高の低いところでは積雪もほぼない状態です。標高800m付近にある福井原のHikaru Farmの畑も、例年は50~80センチほどの積雪が、現在は15センチほどに留まっています。今は、剪定作業中ですが、雪の少なさで作業は捗り、順調に推移しています。
●ゲヴュルツトラミネールの剪定作業。耐寒性、熟期や酸を考慮した結果、今後増やしていく予定です。
さて、今回はファンド紹介ページでもあまり記載されていないワイナリーの事業地がある、福井原(ふくいはら)についてご紹介させて頂きます。(ワインづくりへの考えやこだわりに関しては、今後お伝えさせて頂きます)。
■事業地のある福井原について
高山村に移住するきっかけとなったのが、この福井原ですが、初めて見た時、その景観に圧倒されたものです。福井原までの道のりは、山林の中にある曲がりくねった道(万座道路)を幾分か進み、途中の川を渡ってすぐのところにあります。突然現れる開けた空と広い大地は、まわりの山林からは想像ができないくらい、圧倒的な風景です。高山村村民の中にも、この場所を知らない方もいるくらいで、わたしたちにとってはまさに桃源郷です(笑)。ワイナリーの事業地は、その福井原の玄関口にある畑の一部に位置します。
●福井原の玄関口からみたぶどう畑(撮影:2015年春)。この畑の右の畑の一部に建築予定です。
この福井原のワイナリー事業地の近くには、メディアでも多数紹介されている、生ハム工房・豚屋「TONYA」があります。オーナー制、原木販売のみという販売形態にも関わらず、口コミで申し込みが殺到し完売となる人気の生ハム工房です。冬場は、生ハムの仕込で県外から多数のお客様が訪れています。
(参考)JA長野のページ
http://www.iijan.or.jp/oishii/area/north/post-2360.php
また、ワイナリー事業地近くには畜産の牛舎(信州プレミアム牛肉A5ランク他生産)が2か所あります。このうち、下ったすぐにある牛舎は、昨年に農林水産大臣賞を受賞した黒岩牧場です。良質な霜降り肉は一度食べたら忘れられない味です。
他にも、福井原の寒暖差が生む高品質なブルーベリー園や、良質な土壌からつくられる野菜は独特のコクと甘みがあり人気です。
そして、それらの中にぶどう畑の景観が拡がっています。近い将来、ワインとこれらの食が連携してさまざまな取り組みを、この地で実現していきたいと考えております。ゆくゆくは、高山村の観光資源(温泉など)とも連携し、地域を盛り上げられれば幸いです。
■今回のワイナリー計画について
わたしたちは当初から、ワイナリーはぶどう畑と同じ環境の、できれば畑のすぐ近くに建てたいと考えていました。理由はいくつもありますが、ぶどうが育った同じ環境でワインがつくられてこそ、本当の意味で風土を反映したワインができると考えているからです。この素晴らしい風土を可能な限り、ワインに反映させたいのです。
●ワイナリー建設予定地より撮影(2016年春)。今後、ワイナリーの目の前にぶどう畑が拡がる景色となります。
先日、農地転用申請(農地法で厳しく制限されている、農地を農地以外の目的に用途変更する手続き)の許可が長野県知事より下り、計画通りぶどう畑の中に醸造所をつくることが可能となりました。関係各位の皆様には、改めまして深く御礼申し上げます。
今回のワイナリー計画は、30坪ばかりの小さな醸造所で、ワインづくりのための施設に特化しています。グラビティー・フロー(重力を利用してワインを移動できる)を採用したり、シンプルながら醸造のためのこだわりが随所にありますが、テイスティングルームやショップなどは備えておりません。これは、ぶどう樹、畑の成長および生産数と販売数に合わせて段階的に事業を拡張していく考えのもとで、近い将来は、この隣に二期工事として、樽貯蔵庫や瓶熟庫、セラードアーや軽食スペースの建物を検討し、皆様をお迎えする予定です。
この一期のワイナリー計画が起点となり、二期計画を経て地域と連携を高め、将来において福井原が脚光を浴びる場所になるよう、まい進してゆく所存です。皆様には、今年産声をあげるワイナリーの、今後の成長を見守って頂けますとうれしい限りです。
引き続き宣しく御願い申し上げます。
Hikaru Farm
長谷光浩