【第三話】いよいよ販売開始「SOYOGU」
2025年9月9日
東海大学発 未来の健康を育む乳酸菌ファンド
【第三話】いよいよ販売開始「SOYOGU」
ついにその日がやってきました。
何十回もの試作を経てようやく完成した「ブルーベリー豆乳ヨーグルトアイスクリーム SOYOGU」が、初めて店頭に並ぶ日です。
早朝から慌ただしく準備を進め、冷凍ケースに商品を並べ終えた瞬間、胸の奥からじんわりと熱いものが込み上げてきました。冷たいケースのガラス越しに、自分たちが作り上げたカップアイスが整然と並んでいる光景は、これまでの努力が一つの形となった証でした。学生の頃から「商品化」を夢見て取り組んできましたが、いざその瞬間を目にすると、ただ嬉しいだけでなく「本当にお客さんに手に取ってもらえるのだろうか」という大きな不安も押し寄せてきました。
その場にいたメンバーの誰もが、しばらくの間はお客さんの動きを固唾をのんで見守っていました。数分後、年配のご夫婦が冷凍ケースの前に立ち止まり、「あら、豆乳のヨーグルトアイスクリームって珍しいわね」と話す声が耳に届きました。心臓が一気に高鳴り、息をするのも忘れるほどでした。ご夫婦は少し迷ったあと、ひとつのカップを手に取り、レジへと向かいました。その瞬間、私たちは顔を見合わせ、思わず小さくガッツポーズをしました。人生で初めて、自分たちの努力が「商品」として誰かの手に渡る瞬間を体験したのです。

夕方になると、試しに買ってくださった方々が戻ってきて、「これ、美味しかったからまた買いに来たよ」と言ってくださる場面もありました。私たちはその言葉に何度もうなずきながら、「ああ、本当に受け入れてもらえたんだ」と胸がいっぱいになりました。
販売開始から数日後、SNSに「酸味と甘さのバランスが絶妙」などの投稿が寄せられました。スクリーン越しに届く言葉を何度も読み返しながら、「自分たちのアイスが見知らぬ誰かの日常の一部になっている」という不思議な実感と喜びを噛みしめました。
もちろん順風満帆というわけではありませんでした。販売初期には「豆乳のクセが気になる」という声もありましたし、製造コストの高さや流通の難しさといった現実的な課題も次々に浮かび上がりました。とくに「もっと多くの人に届けたいのに、販売先が見つからない」という悩みは大きく、どうすれば継続して販売できるのか頭を抱える日々が続きました。
それでも、最初に買ってくださったお客様の笑顔や、SNSで寄せられた温かい言葉を思い出すたびに、「この挑戦をやめるわけにはいかない」と強く思いました。販売開始は決してゴールではなく、むしろ本当のスタート。SOYOGUが、阿蘇の風のようにやさしく、そして力強く広がっていく未来を描きながら、私たちは次の挑戦へと歩みを進めています。
ついにその日がやってきました。
何十回もの試作を経てようやく完成した「ブルーベリー豆乳ヨーグルトアイスクリーム SOYOGU」が、初めて店頭に並ぶ日です。
早朝から慌ただしく準備を進め、冷凍ケースに商品を並べ終えた瞬間、胸の奥からじんわりと熱いものが込み上げてきました。冷たいケースのガラス越しに、自分たちが作り上げたカップアイスが整然と並んでいる光景は、これまでの努力が一つの形となった証でした。学生の頃から「商品化」を夢見て取り組んできましたが、いざその瞬間を目にすると、ただ嬉しいだけでなく「本当にお客さんに手に取ってもらえるのだろうか」という大きな不安も押し寄せてきました。
その場にいたメンバーの誰もが、しばらくの間はお客さんの動きを固唾をのんで見守っていました。数分後、年配のご夫婦が冷凍ケースの前に立ち止まり、「あら、豆乳のヨーグルトアイスクリームって珍しいわね」と話す声が耳に届きました。心臓が一気に高鳴り、息をするのも忘れるほどでした。ご夫婦は少し迷ったあと、ひとつのカップを手に取り、レジへと向かいました。その瞬間、私たちは顔を見合わせ、思わず小さくガッツポーズをしました。人生で初めて、自分たちの努力が「商品」として誰かの手に渡る瞬間を体験したのです。

夕方になると、試しに買ってくださった方々が戻ってきて、「これ、美味しかったからまた買いに来たよ」と言ってくださる場面もありました。私たちはその言葉に何度もうなずきながら、「ああ、本当に受け入れてもらえたんだ」と胸がいっぱいになりました。
販売開始から数日後、SNSに「酸味と甘さのバランスが絶妙」などの投稿が寄せられました。スクリーン越しに届く言葉を何度も読み返しながら、「自分たちのアイスが見知らぬ誰かの日常の一部になっている」という不思議な実感と喜びを噛みしめました。
もちろん順風満帆というわけではありませんでした。販売初期には「豆乳のクセが気になる」という声もありましたし、製造コストの高さや流通の難しさといった現実的な課題も次々に浮かび上がりました。とくに「もっと多くの人に届けたいのに、販売先が見つからない」という悩みは大きく、どうすれば継続して販売できるのか頭を抱える日々が続きました。
それでも、最初に買ってくださったお客様の笑顔や、SNSで寄せられた温かい言葉を思い出すたびに、「この挑戦をやめるわけにはいかない」と強く思いました。販売開始は決してゴールではなく、むしろ本当のスタート。SOYOGUが、阿蘇の風のようにやさしく、そして力強く広がっていく未来を描きながら、私たちは次の挑戦へと歩みを進めています。
今週からは、週に二回の記事として発信していく予定です。クラウドファンディングを応援してくださった皆さまに、その後のストーリーをきちんとお届けしたい。そして、まだ「SOYOGU」に出会っていない方にも、このアイスの背景を知ってもらい、共に歩んでいただけたらと願っています。
小さな一歩ではありますが、この一歩が新しい風を生むと信じています。どうかこれからも「SOYOGU」の挑戦を見守り、応援していただければ幸いです。
