ハバネロってな〜に?
ハバネロという名前は最近になってこそチラホラ聞こえるようになってきました。
去年では某有名ハンバーガーチェーン店が期間限定ハバネロハンバーガーを出したくらいです。
しかし、こんな声も聞かれます。
「ハバネロと言えば尋常じゃない辛さで痛いくらいのでしょう?」
「だってギネスに載ったんじゃなかったっけ?」
そう、ハバネロは今から20年も前に世界一辛い唐辛子としてギネスに認定されました。
しかし、今ではすでにトップの座は譲られ、記録は次々と更新されている状況です。
辛さを現す数値にスコヴィル表と言うものがあります。
ピーマンが0と言う数値なら、ハバネロは30万スコヴィル
現在ギネス認定の世界一辛い唐辛子に至っては150万スコヴィル〜200万スコヴィルと言われています。
何が何だかもう分かりませんよね?
ハバネロは普段私達が口にしている鷹の爪の10倍の辛さと言われているのです。
今の世界記録の唐辛子は鷹の爪の50〜70倍ですから、ハバネロはまだ大丈夫だよね…という気がしないでもないと思いませんか?
弊社は勿論現在のギネス記録級の唐辛子も栽培しており、世界中の唐辛子を栽培している会社です。
毎年夏になるとカラフルで、色々な形の唐辛子が出荷されていくのですが、何故その中からハバネロなの?が重要なのです。
やっぱり刺激的な辛さだけではない、色々な唐辛子を味わってきた結果、これは面白い!ということに尽きるのです。
ハバネロの起源は中央アメリカから南アメリカで、アマゾン盆地かその近くの沿岸部である確率が最も高いと考えられており、そこからメキシコのユカタン半島に伝わったようです。
ユカタンでは現在年に1500トンのハバネロが生産されており、その他の産地としてブラジル、コスタリカ、ベリーズ、アメリカ(テキサス州、アイダホ州、カリフォルニア州)がありますが、それらの国では普通に食される美味しい唐辛子なのです。
中南米出身の方に、ハバネロを昔から民間療法のように胃腸薬としても食べてきたよと言われたこともあります。つまり単に「辛い辛い」と面白がって食べるようなものではなく、クセになってやみつきになり、多分体調を整えるようなものとして扱われているものなのですね。
日本でも辛いのが好きな人はとことん辛さに挑戦していく傾向がありますが、辛さの中に他の味を引き立てる事が出来るのがハバネロだと言えます。食べて頂くと分かるのですが、痛みのあまり水を飲んでも痛くて暫く唸っていなきゃいけないと言うような辛さではないのです。
刺激的な痛みを堪能するのではなく、調理された他の食材をくっきりと浮立たせ、味にすっきり感を持たせる役割のある辛さです。
こういった特徴は他の唐辛子では見られません。
ハバネロが古代から栽培されて地球の裏側で今でも愛されている理由がちゃんとあるのです。
メキシコ人に弊社の篠ソースを食べて頂くと、皆さん口をそろえてこれは本当のハバネロの風味と味だ!と必ず言われます。そうハバネロ特有の味がちゃんと分かるのです。
つまり、唐辛子には痛い辛さがある種類だけではなく、辛さの中にもそれぞれの唐辛子によって風味の違いがあるということ。そんなハバネロが今やアメリカ人にも浸透してきて普通に食されて世界で認知されつつあるのですね。
写真は、沢山のハバネロの実です。