ミャンマーと新年のご挨拶とファンドの起源

2020年1月4日
LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1

みなさま、ミャンマーから新年あけましておめでとうございます。

お正月いかがお過ごしでしょうか?
SNSではたくさん、初詣とおみくじの投稿を見かけます。

ミャンマーのひとびとも占いの類は大好き。
12星座、血液型、気学などなど色んな分け方占い方がありますが、ミャンマーでは「生まれた曜日分け」です。
曜日毎に動物が決まっており、パゴダ(お寺)でのお祈りも曜日と動物が目印です。
相性も曜日別。
占いも曜日別。
水曜だけ午前と午後に分かれており、全8種類。
ぜひご旅行などでいらっしゃる際には、御自身の生まれ曜日を調べていらしてくださいませ。

さあ、本題です。
今週はミャンマーのラカイン州から掲題のお話をお届をさせて頂きます。
 


ご挨拶は“ミン”ガラーバではなく”モン”ガラーバ。
後者はラカインの言葉です。
ラカインの言葉はとても特徴的で単語もビルマ語と異なるものが沢山あります。
英語/英国のことはオングレー。仏蘭西語のそれに似ています。(英国領地でしたが。厳密には英国領インド帝国下)
そして、ラカイン州にはガパリというミャンマーでトップクラスのビーチがあります。

わたくしは1月1日元旦からこちらに入っておりました。
なんだ、正月休みを満喫してきたのか?
満喫はしてきたのですが、満喫したもの、それは正月休みのビーチバカンスではなく
2019年に開設した新支店への訪問と、2020年1月3日に初融資を迎える新支店の訪問です。

▲令和2年1月1日の夕焼け。実は、ビーチにちょっとだけ寄りました。(正直)

MJIは2019年中3支店の開設の内2支店を、続いて、1月3日新たに2つの支店を開設致しました。
おかげさまで、MJIは10支店、12営業エリア、114人体制となりました。

今回は、この初融資に立ち合いたいという嬉しいお客様が日本から。それは…

みなさまご存知Living In Peace(以下、LIP)、代表の龔軼群さん(以下、キョウさん)。
NPO法人Living In Peaceについてはこちら

キョウさんと出会ったのは、2017年に遡ります。
まだわたくしが代表就任して間もない頃、ファンド組成も決まっていない頃、
日本出張中に、LIPのマイクロファイナンスメンバーとの情報交換会でした。
竹を割ったような性格でありながら、その竹の中に可愛く優しいふわふわのわたあめが夢いっぱい詰まってる。そんな印象の人です。
全員プロボノという一般の会社組織よりも難しいであろうLIPの経営を、メンバーの「やりたい」「これが好き・得意」の芽をみつけると、すかさ如雨露で水を注いで育てる。
そんな風にLIPという唯一無二の組織をまとめていらっしゃいます。ここだから書くのではなく、心から尊敬する経営者のひとりです。
LIP代表挨拶はこちら ※外部リンクに移動します(LIPアニュアルレポート)

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンドの組成が決まったのも、ミュージックセキュリティズ杉山さん、キョウさんたちとのご縁がスタートでした。

2018年旅行を兼ねてミャンマーにいらっしゃったキョウさんとマイクロファイナンスメンバーのおふたり。
一緒にランチをするだけの予定だったのですが、何かが閃いたよう。ぴん!
すぐに翌日MJIの現場にお越しいただくことになりました。
その当時はまだヤンゴン管区、バゴー管区にしか支店がなく、支店への道中(がったがた道の乗合いタクシーの中で)、
●もっと農村へ進出をしたいこと
●候補としてラカイン州などがあること
●激辛ラカイン料理の美味しさ
●ファイナンスだけで解決できない問題に取り組みたいこと
などなど、往復3時間ずっと3人で語り続けていました。(厳密には滞在期間ずっと語り続けていました)
※当日のマイクロファイナンスメンバーさんが書いてくださったこの時の旅ブログはこちら

その後、ファンドの組成。そのおかげでの支店拡大。
そして今回、あの時熱く語り合ったラカイン州の支店にきてもらうことができました。
新しい支店でお客さまへの融資にも立ち合って頂きました。

わたくしにとって、MJIにとって、関わってくださる方に現場で活動を見ていただけるのは喜びです。
これはすべての関係者のみなさま、投資家のみなさまに対して同じように想っております。

何故なら、写真や数字では届けられないものが現場にはたくさんあります。
道から聞こえる生活音、湿度と埃の混じった空気、人の吐息、お客さまの融資を得た喜びの表情、一方にある戸惑いの表情、スタッフの緊張。
貧困率とか、識字率とか、GDPとか、そういうものの奥に存在するもの、併せて知って頂きたいものが、ここには在ります。

ですので、まだ行先や日程など詳細は未定ですが、LIP企画で行われる現地視察ツアーの開催が今からとても楽しみです。

そして最後に、キョウさんとLIPマイクロファイナンスメンバーのおふたりに熱く語った、
激辛旨ラカイン料理も食べてもらうことができ、加藤は大満足です。

▲ヤカインモンティ汁あり 加藤激辛指数★★☆☆☆

▲ヤカインモンティ汁なし 加藤激辛指数★★★★☆

▲激辛指数4に火を吹くキョウさん笑



最後までお読みいただきありがとうございました。

本当にみなさまのおかげで、支店開設は順調に進み、ファイナンスサービスの提供も雇用も拡大しております。
一方で、これに満足や慢心をしてはいけない、したくないという想いがわたくしの中に、スタッフの中に、あります。

支店拡大だけではなく、理念とする子供の出生と貧困、かつて子供だった人たちの人生に対して向き合っていく、
そういう組織で在り、マイクロファイナンス機関で在り、自分で在り続けられるよう、
2020年もしっかりもがき暴れて参りたいと存じます。

引き続き、ご指導ご鞭撻並びにご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


MJI Enterprise Co, Ltd
加藤侑子及びスタッフ一同


ファンド情報

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1
ワラム株式会社
会計期間
2019年8月23日 ~ 2025年8月22日
一口
31,500
償還率
運用中
参加人数
461
調達実績
40,680,000
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
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