マイクロファイナンスと社会起業家とAWSENサミット参加記録(番外編)

2019年10月31日
LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1

ミャンマーからこんにちは。
MJIの加藤です。

本日は、前回に続きAWSENサミット2019 沖縄参加記録の番外編をお届けします。

~前回までのあらすじ~
LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1のご縁から、大変有難いことに「アジア女性社会起業家が集まるサミット」AWSEN SUMMIT2019に登壇の機会を頂いたMJIと加藤。人生4度目となる緊張のスピーチ、初体験となったセッショントーク、他の方の素晴らしい講演を体感。重要な学びをスタッフと共に体験させて頂いた感謝、至福の想いと次のステージへのやる気でいっぱいになった数日間でした。

まだ本編をお読みでない方は是非こちらから!
AWSENサミット参加記録(DAY1)
AWSENサミット参加記録(DAY2)
アジア女性起業家ネットワークとは


番外編(1)AWSEN Okinawa Cultural Entrepreneural Tour 命どぅ宝の島を感じる
12日の本番前に、登壇者を中心に関係者が共に沖縄の歴史・文化等を「ここ沖縄で開催する意味」を感じる会が設けられました。

ツアー概要より
サミット前日の10月11日に開催するAWSEN Okinawa Cultural Entrepreneurral Tourでは、サミットに先駆けて事前に集まった登壇者(起業家や起業家支援に携わる人達)や県内外から集まったAWSENに関係の深い方々、そして琉球大学の学生などの約30名がつど い、「命どぅ宝の島を感じる」をテーマに、沖縄の伝統文化や自然に触れて頂く時間を持って頂く予定です。 沖縄が”命どぅ宝の島"であることを感じるこのツアーを通じて、自分自身のあり方や起業家精神の源泉となる想いについて触れたり、参加者同士が語り合う時間としていきたいと思っています。


行先はこちらでした。
・今帰仁城跡
・今帰仁歴史文化センター
・レストランがらまんじゃく
・津嘉山酒造

その中から印象的だった、がらまんじゃくさまと津嘉山酒造さまのお話しを。

がらまんじゃく
沖縄は金武にある自然食のレストラン。建物も沖縄らしい家屋。庭に息づく植物の大半は食せるものだそう。
現代人、化学調味料を避けた生活はなかなか難しい。本当に「優しい料理」とは「母が作った料理」がコンセプト。彩りは鮮やかなのに全て自然の物から作られている。
がらまんじゃくでは「ヴィーガン」と「ノンヴィーガン」が選べる。私は後者を選択。ラフテーがついてお椀が鮪系お汁もの。
食事をしながら沖縄の食文化についてお話を伺えます。

▲当日のランチ、こちらはヴィーガンメニュー。
ハリウッド女優キャメロン・ディアスが、映画撮影期間中に撮影現場で料理をすることについて「誰かに料理をすることは愛を伝えることだ」と撮影に一緒に入る若いメンバーに振舞っているような話を記事で読んだことがある。確か In Her Shoesでの話だった。
愛を伝えるものとして捉え直すと、食材・調味料の選び方、料理の時間が変わりそうだ。

▲食文化やこれまでの体験、理念についてお話しして下さる店主ことおかあさん&アメイジングな通訳をして下さったおふたり。

世界一の長寿島・長寿民族と言われた沖縄でしたが、最近はファストフードや肉食が常態化し、かつて長寿を支えた沖縄伝統の食事が失われている。食事も文化の一つ。それを残したい、復興させたいと熱く語るおかあさん。続く「飲んだ後にラーメンとか、夜にステーキとか焼肉とか」の言葉にドキっ。
母上さま、肉はお許しください。。。格闘家は筋肉生成にたんぱく質が必要なのです。。。

津嘉山酒造所
~津嘉山酒造所さまホームページより 酒造所の歴史~
津嘉山酒造所は大正13年頃沖縄県本島北部に位置する名水の地国頭郡名護町(当時)で創業しました。現在の醸造所は昭和2年から4年にかけて建設され、現存する赤瓦葺き屋根を有する木造建築物としては最大級のものです。太平洋戦争で名護町内の建物のほとんどは破壊されましたが、施設は戦後米軍のパン工場として摂取され当時の面影が建物内に残っています。平成17年1月29日に「津嘉山酒屋保存の会」が発足し、その歴史的価値の保存と町中観光の拠点として様々な活用を目的に施設を公開しています。また平成18年3月23日に文化庁の有形登録文化財に指定されました。

沖縄の歴史と深く繋がる酒造所、そこに生きた人たちの姿が目に浮かぶような場所でした。
詳しい内容は、琉球新報様の記事を紹介させていただきます。ぜひ、こちらをお読みください。

▲酒造所の説明を受ける。「有形登録文化財」だからこその苦労や素晴らしさ。

▲試飲中の様子。泡盛の瓶を前に嬉しそうですね。はい、嬉しいです。この後みんな國華43度一升瓶をお買い上げ。

沖縄にご旅行の際はぜひ行き先のひとつににご検討くださいませ。

こうして、登壇者はじめ関係者が開催場所の歴史を頭と体で知り、12・13日のイベント本番へと繋がれていったのでした。

番外編(2)スタッフ沖縄珍道中
今回、6名のスタッフを本イベントに出席させて頂きました。
バンコク経由でLCCピーチが飛んでいるとはいえ、6人分は決して安い旅費ではありませんでしたが、どうしてもこの機会、この瞬間に同席をして欲しかった理由があります。

▲会場で記念撮影。全員民族衣装「ロンジー」で参加。ステージからみんなの姿を見てとっても安心しました。ありがとうね。

DAY2で書きました通り、MJIのスタッフ数は、小学校入学時(幼稚園卒園時)にワケも分からぬまま軽やかなメロディと共に目指せと言われた友達の輪の基準値100人を超え、マイクロファイナンスの営業開始から5期を終え、ひとつの節目にさしかかっていると感じております。また、ミャンマーのマイクロファイナンス業界も「純ブルーオーシャン」のステージを過ぎ、一部の大都市では競争が始まり、まさにここから「ミャンマーのマイクロファイナンス業界全体が本来目的を忘れずに進んでいけるか」の節目にきていると感じます。

本サミットのタイトルでもある「社会起業 Social Business」、「社会起業家 Social Entrepreneur」。

マイクロファイナンスも恐らく、カテゴライズすればその枠内に収まるものと思います。金融・お金を通じて、お客さまが自立する道や手段を提供すること。その道を共に探し続けること。活動・組織の持続可能性を目指し、あらゆる面において安定的な経営を行い、それらを還元すること。ダブルボトムライン。2つを目指すからこそマイクロファイナンス、ソーシャルビジネス。

利潤だけを追求する、又は利益追求に偏っているのであれば、社会課題に向き合っていなければ、キレイごとだけ並べて真剣に解決しようとしていなければ、マイクロファイナンスはただの街のお金貸し屋さんでしかないでしょう。

その社会課題に向き合うというアクション・ハートが「外国人からの指示」ではなく、「現地の人が現地の人を想って」生み出されるものである(ものになる)ことが、MJIとミャンマーのマイクロファイナンス業界の次なる扉を開く"鍵"になると考えています。

主役はかれら、ミャンマーのひとびと。

日常から離れ、「ソーシャルビジネス」、「ソーシャルインパクト」に徹底して向き合う時間の中で、次なる扉を開く"鍵"を己の中から見付け出してほしい。
そして、全スタッフが貧困により子供たちが涙する事のない世界に向かっていけるよう、社内の懸け橋になって欲しい。
今回の参加を、その第一歩にして欲しい。

こうした想いから、社内で了承をもらい、みんなから温かい送り出しを受け、MJIのトップメンバー6人と共に訪沖に至りました。(MJIのみんな、認めてくれて本当にありがとう。)

また、今回参加した6名は全員が語学堪能​なメンバーではありませんでした。
それでも、得意でない英語の通訳を聞きながら、前のめりに座り、またはいつも通り真っすぐな視線と姿勢でメモを取り続け、各スピーチに聞き入っていました。耳に入るすべて、目に入るすべてを吸収しようという意気込みを隣でひしひしと感じ、途中少し感動すらしてしまうくらいでした。(親ばか)

正直に申し上げて、参加した6人がどこまでの内容・情報を吸収できたか現時点では分かりません。
今、彼らは通常業務をしながら、本サミットで学んだ事を反芻し、次なるアクションに向けて準備をしています。

次なるアクション=彼らの本番は、12月のスタッフワークショップです。
年に一度、社員旅行の間にスタッフのチームワーク強化&心を一つにする時間を「スタッフワークショップ」として設けています。
MJI代表、ミャンマー代表として学んだこと「ソーシャルビジネスとは何か」、「MJIは、自分は何を目指すか」をまずは社内に感染させてもらいます。

この結果は、ぜひまたレポートをさせて頂きたいと思います。
上記の親ばかが正か否か含め、わたくしと一緒に結果を楽しみにしていただけますと幸いです。

最後に、「勉強とは審美眼を培うもの」という敬愛する漫画家先生のひとりからお言葉を拝借し、沖縄の美しさに触れたスタッフの写真をすこし共有させていただきます。

▲ニライビーチにて。美しい沖縄の海を堪能した模様。2日間それぞれアテンドして下さった方に感謝です!!!

▲人生初グラスボート。「ミャンマーは泳げない人が多いからこのビジネスいいね」と言い出す。ソ、ソーシャルグラスボートですか?笑

▲「生まれて初めて空飛ぶ魚をみました」とはスタッフの談。あ、あの、これ、イルカさんです。ほ、哺乳類です。笑



最後までお付き合いを頂きありがとうございました。

これで、AWSENサミット2019参加記録シリーズは完結です。
続きとなるネクストストーリーは、12月のスタッフワークショップ後に・・・。

次回は、また処を戻して、マイクロファイナンス・ミャンマーについて書いていきたいと思っています。

最後に、これが首里城本殿が焼失した日の投稿になったことに、何ともいえぬ気持ちでおります。
この記事は昨日の夜に書き終えて、今日最終修正をして投稿する予定にしており、昨日もずっと沖縄の事を思い出していました。
しかし、今朝。いつもより1時間早く目が覚めて、飛び込んできたニュースがこれで、心臓がドクンとひと鳴り。まだ夢の中なのかと。
沖縄の方にとってはより深い悲しみの中に在られることとお察しします。
京都も理由や時代は違えど一度金閣寺を炎に包まれて無くしています。
でもそこから始まったものもあったと後時代の人間として思っています。
簡単には言えませんが、より美しい沖縄になっていくことを心から想っています。

いつも応援とご支援ありがとうございます。
引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

MJI Enterprise Co., Ltd.
加藤侑子&スタッフ一同


ファンド情報

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1
ワラム株式会社
会計期間
2019年8月23日 ~ 2025年8月22日
一口
31,500
償還率
運用中
参加人数
461
調達実績
40,680,000
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
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