噴火湾産ホタテが大ピンチなんです
北海道の養殖ホタテの発祥の地と言われるのが、噴火湾沿岸の町豊浦町です。そのホタテのプリプリの貝柱は、表現しようのないうま味と甘さが特徴で、私は「ホタテの中のホタテ」「ホタテの王様」と思っています。
そのホタテが今、大ピンチなんです!!
というのも、昨年から北海道噴火湾産のホタテの不漁が続いており、正に不運続きなのです。
一昨年は、ホタテガイに寄生虫が発生し、死滅する貝が続出したのに続いて、昨年末からは原因不明の奇病が発生、ホタテ貝の実に7割が死滅するという大きな被害が発生しているのです。
一昨日、お会いした取引している豊浦町のホタテ漁師さんの一人は「全く生活が成り立たないほどの状態。漁が全くないこんな状態は、漁師生活30年以上で初めての経験」と途方に暮れているのです。
本当に気の毒なお話で、それ以上のことは私はお話出来ませんでした。
と言うのも、当社の看板商品「キンキいずし」に次ぐ最近では、人気商品に成長してきたのが「炙りホタテいずし」の仕込みに使うホタテを分けて頂けなければ、その飯寿司は製造出来ないのです。
当社の「炙りホタテいずし」は、噴火湾産豊浦町礼文華沖で大切に育てられたホタテを、獲れたその場で剥き身にし、その活ホタテ貝柱だけを使ってその表面をバーナーで炙って焦げ目を付けて、それを飯寿司に漬け込んでいるのです。
香ばしさと適度な甘み、それに飯寿司の酸味がマッチして、「こんないずし食べたことない」と言うお客様が続出する大人気商品になっているのです。
一昨年は、その前年の半分の生産量、昨年はその3分の1にまで生産量は落ちています。
今年は、去年のさらに4分の1程度しか出来ない状況になってしまいました。
自然相手だけに、手の施しようがない状況に声も出ません。
こんな状況になってしまった原因は何なのか?そんな話を明日は書いてみたいと思います。