四日市の窯元さんへ行ってきました
2015年6月11日
京都 「ル・スール」 陶器ファンド
セキュリテをご覧の皆さま、こんにちは。
今日は朝から、三重県は四日市の窯元さんへ行ってまいりました。
四日市の『萬古焼』は、土鍋の国内シェアの7~8割を占めると言われており、
耐熱性の陶器では日本一の産地です。弊社の大ヒット商品「ラーメン鉢」を作って
いる窯元さんがこちらにあるんです。
いつもご紹介している、作家さんがろくろでひとつひとつ手作りしている
『ル・スール』とは異なり、型を使って量産する器の製造工程はまた面白い
ものですので、とっても簡単にですがご紹介いたします。
①石膏型を使って、原料の粘土を成形します。
②乾燥させた後、いったん素焼きします。
③釉薬をかけます。
持ち手のところは撥水剤を付けているので、釉薬がかからず白いまま素焼きに
なり、ツートンカラーの器になります。
④窯に入れます。
棚板に置くだけだと、高さは5段程度しか積めませんが、「さや」に入れて
重ねることで、写真のように13段も積み上げてます。
同じ時間・燃料で大量に焼成できるので、コストを抑えて生産ができるんです。
⑤窯から出てきます。
これはトンネル窯という焼成窯で、トンネル状の窯の一方から入れ、トンネル内を
36時間程度かけてゆっくり移動する間に余熱,焼成,冷却を順次に行い,反対側の
出口からでてきます。
安定した品質の製品を大量に生産できる利点を持っており、全国でもこれを持って
いる窯元さんは数少ないすごい設備なんです。奥の方で、炎が見えてますね。
⑥冷ましたあと、十分に検品して、出荷へ・・・
こんな流れで、直火にかけられる器たちは作られているんです。
スゴイですね。