【連載Vol.1】「小水力発電ってなに?」(小水力発電解説シリーズ)
2020年10月22日
地域の自立を目指す 小水力発電ファンド
現在募集中の「地域の自立を目指す 小水力発電ファンド」の小水力発電解説シリーズがスタートします。
多くの自然エネルギー事業に携わってきた、3V小水力発電株式会社 取締役 鈴木純一氏より、
小水力発電の仕組み、意義、社会にもたらすものなどについてお伝えしていきます。
今回の第1回目は「小水力発電ってなに?」です。
ぜひご覧いただき、そして今後の展開にもご期待ください。
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小水力発電ってなに?
地球は水の惑星と呼ばれその表面の70%は水面であると言われています。
海の水が太陽によって温められ水蒸気となり雲を発生させます。雲は雨を降らせます。降った雨は山や野を下り降り又海へと流れていきます。
この壮大な水の循環に地球の動植物は恩恵を受け生態を維持しています。


人間と水は古来より深く関わってきました。飲み水や食品の調理に使われ我々の命を支えてきました。作物や家畜を育て食生活を豊かにしました。舟を作り川や海を渡り人や物の交流を促し文化の伝播につながりました。やがて水車などの道具を用いる事で水から動力を生み出すことに成功し物を加工することが容易になり工業と呼べる産業が発達しました。
このように水は火とともに常に人間の身近にあり人類の発展に寄与してきたのです。
18世紀に始まった産業革命はエネルギーを膨大に消費する産業構造の変革です。
その必要なエネルギーを賄うためにまず小規模な火力発電所が造られ、ついで水力発電所が造られました。
世界初の商用水力発電所は1881年アメリカに建設されました。日本では1888年以降にいくつかの事業所が自家消費用に水力発電所を建設しました。商用の水力発電所は1891年に琵琶湖に建設されました。
実はまだ水力発電所の歴史は150年に満たないのです。
この古いようで新しい水力発電、その中で我々は地域に密着した小規模水力発電に着目しました。
今後歴史やその意義を見直し今更何故小水力発電なのかを考えてみましょう。
水力発電にまつわるエピソードなども紹介していきたいと思います。
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鈴木純一 経歴・職歴
昭和27年 群馬県甘楽郡生まれ。昭和35年に千葉県船橋市に移る
昭和50年 日本大学生産工学部機械工学科卒業
同 同大学金属加工研究室研究員・非常勤講師として奉職
昭和61年 日東発條株式会社開発研究室室長として奉職
平成 6年 長野県茅野市蓼科高原でペンション グリーンハットを開業。観光業に従事。併せて自然環境及び青少年の自然体験活動に関わる事業を開始
平成18年 カラマツストーブLLPに参加。薪ストーブ普及と森林資源の活用活動に参加
平成23年 長野県の官民組織「自然エネルギー信州ネット」の立ち上げに参加
同 環境省「再生可能エネルギー地域推進体制構築事業」コーディネーター研修
に参加。
平成24年 NPO法人「信州未来エネルギー」設立。太陽光発電普及を中心に活動
平成25年 「自然エネルギー信州ネット」の事業法人「社団法人自然エネルギー信州パートナーズ」初代代表理事就任
平成26年 自然エネルギー関連会社、「株式会社みらい」、「株式会社縄文の里森と水の恵舎」を設立
同 全国小推力利用推進協議会主催の全国小水力発電インテグレータ―研修に参加
平成28年 環境・自然エネルギーコンサルタント事務所 「オフィス グリーンハット」 設立
現 在:NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構のSEE研究会小水力発電部会に所属
事業実績:カラマツストーブLLPで薪普及システム「薪ステーション」を構築。長野県内に普及活動
「自然エネルギー信州ネット」で鬼無里太陽光発電所建設
(株)未来で茅野市内を中心に数カ所計約200kWの太陽光発電所建設
NPO事業として茅野市の補助金を得て茅野市内小中学校始め計40数基の太陽光街頭建設
諏訪市豊田の終末処理場内に小水力発電実験機の設置
静岡県、岐阜県内の小水力発電計画に調査概略設計参加
佐久市、伊那市、飯田市内の小水力発電案件に対し基本設計担当
現在、上田市内企業と数カ所の小水力発電書計画に参加
3V小水力発電株式会社と茅野市内における小水力発電建設計画

多くの自然エネルギー事業に携わってきた、3V小水力発電株式会社 取締役 鈴木純一氏より、
小水力発電の仕組み、意義、社会にもたらすものなどについてお伝えしていきます。
今回の第1回目は「小水力発電ってなに?」です。
ぜひご覧いただき、そして今後の展開にもご期待ください。
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小水力発電ってなに?
地球は水の惑星と呼ばれその表面の70%は水面であると言われています。
海の水が太陽によって温められ水蒸気となり雲を発生させます。雲は雨を降らせます。降った雨は山や野を下り降り又海へと流れていきます。
この壮大な水の循環に地球の動植物は恩恵を受け生態を維持しています。


人間と水は古来より深く関わってきました。飲み水や食品の調理に使われ我々の命を支えてきました。作物や家畜を育て食生活を豊かにしました。舟を作り川や海を渡り人や物の交流を促し文化の伝播につながりました。やがて水車などの道具を用いる事で水から動力を生み出すことに成功し物を加工することが容易になり工業と呼べる産業が発達しました。
このように水は火とともに常に人間の身近にあり人類の発展に寄与してきたのです。
18世紀に始まった産業革命はエネルギーを膨大に消費する産業構造の変革です。
その必要なエネルギーを賄うためにまず小規模な火力発電所が造られ、ついで水力発電所が造られました。
世界初の商用水力発電所は1881年アメリカに建設されました。日本では1888年以降にいくつかの事業所が自家消費用に水力発電所を建設しました。商用の水力発電所は1891年に琵琶湖に建設されました。
実はまだ水力発電所の歴史は150年に満たないのです。
この古いようで新しい水力発電、その中で我々は地域に密着した小規模水力発電に着目しました。
今後歴史やその意義を見直し今更何故小水力発電なのかを考えてみましょう。
水力発電にまつわるエピソードなども紹介していきたいと思います。
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鈴木純一 経歴・職歴
昭和27年 群馬県甘楽郡生まれ。昭和35年に千葉県船橋市に移る
昭和50年 日本大学生産工学部機械工学科卒業
同 同大学金属加工研究室研究員・非常勤講師として奉職
昭和61年 日東発條株式会社開発研究室室長として奉職
平成 6年 長野県茅野市蓼科高原でペンション グリーンハットを開業。観光業に従事。併せて自然環境及び青少年の自然体験活動に関わる事業を開始
平成18年 カラマツストーブLLPに参加。薪ストーブ普及と森林資源の活用活動に参加
平成23年 長野県の官民組織「自然エネルギー信州ネット」の立ち上げに参加
同 環境省「再生可能エネルギー地域推進体制構築事業」コーディネーター研修
に参加。
平成24年 NPO法人「信州未来エネルギー」設立。太陽光発電普及を中心に活動
平成25年 「自然エネルギー信州ネット」の事業法人「社団法人自然エネルギー信州パートナーズ」初代代表理事就任
平成26年 自然エネルギー関連会社、「株式会社みらい」、「株式会社縄文の里森と水の恵舎」を設立
同 全国小推力利用推進協議会主催の全国小水力発電インテグレータ―研修に参加
平成28年 環境・自然エネルギーコンサルタント事務所 「オフィス グリーンハット」 設立
現 在:NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構のSEE研究会小水力発電部会に所属
事業実績:カラマツストーブLLPで薪普及システム「薪ステーション」を構築。長野県内に普及活動
「自然エネルギー信州ネット」で鬼無里太陽光発電所建設
(株)未来で茅野市内を中心に数カ所計約200kWの太陽光発電所建設
NPO事業として茅野市の補助金を得て茅野市内小中学校始め計40数基の太陽光街頭建設
諏訪市豊田の終末処理場内に小水力発電実験機の設置
静岡県、岐阜県内の小水力発電計画に調査概略設計参加
佐久市、伊那市、飯田市内の小水力発電案件に対し基本設計担当
現在、上田市内企業と数カ所の小水力発電書計画に参加
3V小水力発電株式会社と茅野市内における小水力発電建設計画
