使われてこそ輝きを放つもの
2015年6月7日
あまみ温泉 南天苑ファンド
空(から)で並べられてあるときは、
どんな高価なものでも空き家を眺めてるようなもので無味乾燥なものです。
ひとたび生命が吹きこまれたら、
魚篭だって鶏籠だって、れっきと器としての役割を果たして趣き深い。
高価な竹雲斎の籠も勝てません。
器というのは、使われてこそ生命が吹きこまれる。
料理の器然り、花瓶の壺然り、役に立たなくなった灯火器然り…
器は使われてこそ輝きを放つ。
器 唐人燭台
花 山ホロシ