値上げについて(院長 水越)

2019年4月4日
夜間救急動物医療ネットワーク構築ファンド

院長の水越です。

世の中の物価上昇に伴い、ガーデン動物病院は来月4月1日から若干の値上げを行います。

理由を述べると言い訳がましくなるかもしれません。

それは分かっているのですが、きちんと説明することが僕のポリシーなので、今日はそれについて書くことにしました。



まずは世の中の物価の上昇について、具体例を示します。

僕の大好きなディズニーランドも定期的な値上げがあります。

入場料(1dayパスポート)の料金は、ガーデン動物病院が開院した2009年は5800円でしたが、今年は8000円に値上げされるようです。

下のYahoo!ニュースのリンクを参照してください。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190227-00027807-president-bus_all



大阪府の最低賃金は2009年の時給762円から、昨年は936円まで上がりました。

下は大阪府労働局のHPにあった資料のリンクです。

https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/var/rev0/0110/4933/h29_saichinsuii.pdf



ガーデン動物病院の値上げの理由は、主に2つです。

①物価上昇に伴う仕入れ値の高騰

②最低賃金上昇に伴う人件費の高騰 



病院の移転と拡張、トリミング室やカフェの併設、夜間救急対応開始など、開業当初にはなかった価値提供ができるようになりましたが、それに伴う維持費の高騰も理由の1つです。







我々が従事する動物医療をアミューズメントであるディズニーと比べるのは間違っているかもしれません。

しかし、患者様(お客様)に提供できるサービスレベルを常に向上させ、物価と人件費の上昇も相まって、定期的な値上げが避けられないという点においては共通点があるように思います。

ディズニーランドのように、提供できる価値を上げ続けられるように頑張っていきたいと思います。



ガーデン動物病院は、2009年の開業以来、ほとんど値上げをせずに運営をしてきました。

物価や最低賃金の上昇を基準に単純に考えると、診療費も20%上昇しないと、収支バランスは保てません。

自動受付システムや自動分包機などを導入すること、仕入れ先を精査すること、業務改善やスタッフの成長などによって、サービスレベルを下げずに、ある程度の効率化・経費の削減ができました。

しかし、それだけでは不十分です。

医療レベル、接客レベルを維持・向上させていくためには値上げが避けられない状況です。



頼もしいスタッフのおかげで、年中無休、夜間救急対応が可能になりました。

もちろん、医療機器もレベルアップし、以前はできなかった検査や治療ができるようになりました。

病院の内装や外観はオシャレで、カフェも併設している。

どこの動物病院よりも、くつろげる空間だと自負しています。

僕はそんなガーデン動物病院のことが大好きです。

これからも、患者様に安心を提供できるこの場を永続させたいです。



値上げをせずに、運営を続けることも考えましたが、遠くない未来に、何らかの形で歪みが出てくることが目に見えています。



例えば、効率を重視しすぎて、1件あたりの診察時間を短くし、診察の回転を重視する病院になってしまうと、ミスが多発する。

そうすると、患者様に安心・満足していただくことはできません。



例えば、人件費を抑えるために、スタッフにサービス残業を強いる、休憩をとらせない、有給休暇をとらせない、昇給させない。

そうなると、スタッフの仕事の質は落ちます。

そんな職場で働くことは長続きしない。

採用もうまくいかなくなるでしょう。

人材不足で病院運営ができなくなり、結果として、患者様の安心を大きく損ねてしまいます。



僕は絶対に、そうさせたくありません。



動物病院に限らず、会社とは下に示す循環が回り続けないと、長期的にうまくいかないものです。

スタッフの幸せ→患者様の幸せ→会社の発展と安定→スタッフの幸せ→ ・・・

要するに、スタッフが良い仕事をするから、患者様は安心でき、満足できる。

その結果、継続的に受診していただけ、口コミも広がる。

その結果、会社は安定・発展できる。

そして、労働条件・労働環境の向上などによって、スタッフに還元できる。

その結果、スタッフはもっと良い仕事ができる。

という循環です。



先に述べたとおり、現状として、「会社の発展と安定」の部分に歪みが出てきています。

その解決策は「値上げ」しかないということです。

上の循環を回し、値上げによってガーデン動物病院は安定発展し、スタッフに還元して、結果、「患者様の幸せ」につなげます。

お約束します。

ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。





院長 
水越健之 
 

ファンド情報

夜間救急動物医療ネットワーク構築ファンド
株式会社hana
会計期間
2018年8月1日 ~ 2020年7月31日
一口
21,000
償還率
111.68 %
参加人数
120
調達実績
4,120,000
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