欠勤したのに収入が増えるカラクリ
2018年9月8日
働く親の「困った」に応える保育園ファンド
代表の河村です。
この1週間は多忙でした。
免疫力が低下してしまったのか結膜炎になってしまいました。
今週は事務所に結膜炎のお子さんが子連れ出勤でいたので、たぶん、それをもらったんでしょう。
私たちは病児保育室を完備していますが、実は病児保育室は万能ではなく、流行性の結膜炎(はやり目)などはお預かりできません。そのため子連れ出勤をされたということですね。
ここは会社として悩ましい問題です。
私たちの会社には、元々、子の看護休業という制度があります。これは、子どもの看護が理由の場合、欠勤、早退、遅刻扱いにしないというものです。ただ、賞与査定や皆勤手当に影響しないのであって、ノーワーク・ノーペイの原則にしたがってその間の給与は発生しません。
まあ、ネットの相談を見ているとインフルエンザなのに休ませてくれないのようなトンデモ会社があるようですが、ウチの場合は、有給は基本的に拒否しませんので、有給を使っていただくのが一般的なんですが、本来は、もう少し、国の制度が充実していればと思います。
例えば、傷病手当です。
傷病手当は4日以上就業不能な場合に適応される国の制度ですが、この制度を悪用(違法ではないので誤解を招く表現かもしれませんがご容赦ください)をするとこんなことができます。
1日の給与基準額を9000円としましょう(月収20万円程度)。
土曜にインフルエンザに罹患してしまったとしましょう。この人は土日がお休みなので、そもそも有給も減給も関係ありません。そして、たまたま、次の週の月曜日が祝日だとします。
土:待機期間 給与なし(公休)
日:待機期間 給与なし(公休)
月:待機期間 有給
火:傷病期間 傷病手当(欠勤)
水:傷病期間 傷病手当(欠勤)
木:傷病期間 傷病手当(欠勤)
金:傷病期間 傷病手当(欠勤)
土:傷病期間 傷病手当(公休)
日:傷病期間 傷病手当(公休)
月:傷病期間 傷病手当(祝日)
傷病手当は土日祝日が関係ありません。3連休で会社が休みでも病気なら待機期間に換算されますし、次の仕事が火曜日なら土日と祝日も傷病期間に含まれます。
傷病手当金は給与基準額の2/3支給なので、この人は6000円×7=42000円を受け取ることになります。一方で会社を欠勤している間の減給は9000円×4=36000円になります。
これが保育士が園児から罹患された場合は、労災が適用されますから休業(補償)給付と休業特別支給金になると給与基準額の8割支給なので、単純計算で7200円×7日間で50400円ももらえることになります。
そうなんです。有給を1日使っているとはいえ、休んだ方が収入が増えるという不思議が起こってしまうんですね。
ちょっとこれは極端な例ですが、実は、こういう制度があることも知らない保育園はものすごく多いのです。
企業主導型保育事業の良いところは、普通の会社では当たり前の労務管理が保育園にも適応されるということです。保育園の悪しき慣習をなくさなければ、せっかく夢をもって保育士になった人が長続きしない職場になってしまいます。
ぜひ、あなたの投資で保育士の労務管理がしっかりなされる保育園を誕生させてください。
この1週間は多忙でした。
免疫力が低下してしまったのか結膜炎になってしまいました。
今週は事務所に結膜炎のお子さんが子連れ出勤でいたので、たぶん、それをもらったんでしょう。
私たちは病児保育室を完備していますが、実は病児保育室は万能ではなく、流行性の結膜炎(はやり目)などはお預かりできません。そのため子連れ出勤をされたということですね。
ここは会社として悩ましい問題です。
私たちの会社には、元々、子の看護休業という制度があります。これは、子どもの看護が理由の場合、欠勤、早退、遅刻扱いにしないというものです。ただ、賞与査定や皆勤手当に影響しないのであって、ノーワーク・ノーペイの原則にしたがってその間の給与は発生しません。
まあ、ネットの相談を見ているとインフルエンザなのに休ませてくれないのようなトンデモ会社があるようですが、ウチの場合は、有給は基本的に拒否しませんので、有給を使っていただくのが一般的なんですが、本来は、もう少し、国の制度が充実していればと思います。
例えば、傷病手当です。
傷病手当は4日以上就業不能な場合に適応される国の制度ですが、この制度を悪用(違法ではないので誤解を招く表現かもしれませんがご容赦ください)をするとこんなことができます。
1日の給与基準額を9000円としましょう(月収20万円程度)。
土曜にインフルエンザに罹患してしまったとしましょう。この人は土日がお休みなので、そもそも有給も減給も関係ありません。そして、たまたま、次の週の月曜日が祝日だとします。
土:待機期間 給与なし(公休)
日:待機期間 給与なし(公休)
月:待機期間 有給
火:傷病期間 傷病手当(欠勤)
水:傷病期間 傷病手当(欠勤)
木:傷病期間 傷病手当(欠勤)
金:傷病期間 傷病手当(欠勤)
土:傷病期間 傷病手当(公休)
日:傷病期間 傷病手当(公休)
月:傷病期間 傷病手当(祝日)
傷病手当は土日祝日が関係ありません。3連休で会社が休みでも病気なら待機期間に換算されますし、次の仕事が火曜日なら土日と祝日も傷病期間に含まれます。
傷病手当金は給与基準額の2/3支給なので、この人は6000円×7=42000円を受け取ることになります。一方で会社を欠勤している間の減給は9000円×4=36000円になります。
これが保育士が園児から罹患された場合は、労災が適用されますから休業(補償)給付と休業特別支給金になると給与基準額の8割支給なので、単純計算で7200円×7日間で50400円ももらえることになります。
そうなんです。有給を1日使っているとはいえ、休んだ方が収入が増えるという不思議が起こってしまうんですね。
ちょっとこれは極端な例ですが、実は、こういう制度があることも知らない保育園はものすごく多いのです。
企業主導型保育事業の良いところは、普通の会社では当たり前の労務管理が保育園にも適応されるということです。保育園の悪しき慣習をなくさなければ、せっかく夢をもって保育士になった人が長続きしない職場になってしまいます。
ぜひ、あなたの投資で保育士の労務管理がしっかりなされる保育園を誕生させてください。