『ハワイ大学医学部 短期解剖学研修を終えて』
2017年9月12日
大阪 実生ゆずのものづくりファンド
『ハワイ大学医学部 短期解剖学研修を終えて』
解剖を実際にする直前、講師から「私たちの目の前に横たわっているご献体はただの教材ではない、
私たちと変わらず名前があります。その死を心から悲しんでいるご家族がいらっしゃいます。』
と語られた時に恐怖心が一変して、感謝と尊敬の念を抱きながら研修を最後まで受ける事が出来ました。
ハワイ大学医学部 に来られるご献体はJABSOMが運営するWilled Body Donation Program という
献体プログラムが全て管理されていて、生前に同意をされたドナーの方々がご献体となり教育や研究のために
JABSOMに搬送されて来るそうです。
JABSOMのWilled Body Donation Programでは医学生の教育や研究をカバーするのはもちろん、
ハワイ大学医学部以外の医療関係学部や、外部の医療団体が主催するオペ機材のトレーニング、
アスレティックトレーナーを始めとする国内外の准医療資格保持者などを対象とした解剖実習を十分行えるほど、
ご献体の数に恵まれているのも「自らの身体」という何にも変えられない財産を医学教育のために寄付する、
という自己犠牲を厭わないハワイコミュニティーの方々の偉大な決断によって支えられている事を知り、
ご献体に『今回の学びを必ず価値あるものへ活かさせていただきます』と誓いました。