製品開発の現状[コントローラーへのPAYG機能の組み込み]
2018年3月17日
途上国未電化家庭用太陽光システムファンド
現在,291人の方々にサポートいただき,ターゲットの41%という状況です.どうもありがとうございます!20口というようなレベルで出資いただく方もおられ,感謝しています.よろしかったら,インパクト投資,途上国開発,気候変動問題,再生可能エネルギーなどに,ご興味を持ちそうなお知り合いの方々にもお声かけいただければさいわいです.
3/14に あのSteven Hawkingさんがお亡くなりになりました.実に偉大な魂と呼ぶべき存在でした.わたしが院生の頃,京都で講演をお聴きしたときにはすでに病状はかなり進んでいましたが,まだ指を動かすことができ,まわりの近しい人にだけわかる言葉でしたが,話もされていました.一見分かりにくかったですが,よく笑っておられたように思います.
実はわたしも,大学院で彼と近い分野の研究を行っていた時期があり (量子重力という点では共通です. 彼は宇宙論でわたしは素粒子論でしたが),いまでも彼の “Wave Function of the Universe (宇宙の波動関数)” というプレプリントの大胆な発想に衝撃を受けたのを覚えています.紙に書くことができないのに,どうやって計算をされているのだろう?というのも不思議でした.逆にだからこそ,あのような大胆な発想ができたのかもしれませんね.
さて,年度末でもあり,いろいろ忙しい状態が続き,ニュースも間が空いてしまいがちなのですが,今回は,製品開発状況に関してご報告いたしましょう.
SHSは,コントローラーと周辺機器から構成されるシステムです.周辺機器(太陽光パネル,LED室内照明,懐中電灯兼用型スマホバッテリー,各種ケーブル,TV)は,すでに開発や準備ができており,現在は,もっとも重要なコントローラーに集中しています.
コントローラーは,73Wh もしくは 136Wh のリチウムイオン電池(およそノートPCの電池容量相当 もしくは その2倍)を搭載し,太陽光パネルもしくはAC電源からの電力を電池に充電し,制御した形で需要機器に供給する まさにシステムの中核部分を成す装置です.
内部回路設計はほぼ完成していて,残るは
筐体デザインは途中段階ですが,現時点では以下のようなイメージです:
PAYGは,Pay-As-You-Goの略で,ユーザーがお金を支払った分だけ使うことができるようにする機能です.分割払いはユーザーの所得水準を考えると ほぼ必要条件とも言えるものですね.現在,この技術提供をする海外の企業と議論を進めている状況です.
PAYGにはいくつかの方式があります.SIMカードを使って外部から遠隔でコントローラーの ON/OFF を行ったり 双方向情報交換を行う方式は,スマートではあるのですが,いくつかの課題があるため,現行モデルでの採用は行わず,ユーザーがアクティベーションコードを手入力する方式を採用することとしました.入力デバイスは赤外線リモコンか,本体へのテンキー取り付けか,ですが,後者を採用する予定です.
この方式は,ユーザーの支払いを受けて,ディストリビューターがSMSでアクティベーションコードを送付する方式です.支払い状況データベースとアクティベーションコード生成などは,その企業が ディストリビューターに対して提供するサービスとなります.
この機能の組み込みは,こちらの状況に応じた機能がプログラムされたマイクロチップのドーターボードを,現在のプリント基板に接続し,そのシグナルがLEDインディケーターとして,外部に表示されるようにする必要があります.これらの作業に最低でも3ヶ月要するということなので,3Dプリンタを用いたプロトタイプの完成が6月いっぱいくらいかかりそうです.
それがほぼできた状態で,各国を回って (あるいはその他の方法で),ディストリビューターなどの各種販売チャンネルと議論をしてこようと思っています.
ちなみに,EGAO は,不安定なグリッド地域での利用も想定し UPS (無停電電源) 機能まで付いている高性能な設計ですが,各国で異なるプラグ形状やACの電圧 (アウトプット) には,その国に合わせたものとして提供することで対応します.日本での防災用やアウトドア用にも十二分に対応可能ですね.
松尾 直樹
3/14に あのSteven Hawkingさんがお亡くなりになりました.実に偉大な魂と呼ぶべき存在でした.わたしが院生の頃,京都で講演をお聴きしたときにはすでに病状はかなり進んでいましたが,まだ指を動かすことができ,まわりの近しい人にだけわかる言葉でしたが,話もされていました.一見分かりにくかったですが,よく笑っておられたように思います.
実はわたしも,大学院で彼と近い分野の研究を行っていた時期があり (量子重力という点では共通です. 彼は宇宙論でわたしは素粒子論でしたが),いまでも彼の “Wave Function of the Universe (宇宙の波動関数)” というプレプリントの大胆な発想に衝撃を受けたのを覚えています.紙に書くことができないのに,どうやって計算をされているのだろう?というのも不思議でした.逆にだからこそ,あのような大胆な発想ができたのかもしれませんね.

さて,年度末でもあり,いろいろ忙しい状態が続き,ニュースも間が空いてしまいがちなのですが,今回は,製品開発状況に関してご報告いたしましょう.
SHSは,コントローラーと周辺機器から構成されるシステムです.周辺機器(太陽光パネル,LED室内照明,懐中電灯兼用型スマホバッテリー,各種ケーブル,TV)は,すでに開発や準備ができており,現在は,もっとも重要なコントローラーに集中しています.
コントローラーは,73Wh もしくは 136Wh のリチウムイオン電池(およそノートPCの電池容量相当 もしくは その2倍)を搭載し,太陽光パネルもしくはAC電源からの電力を電池に充電し,制御した形で需要機器に供給する まさにシステムの中核部分を成す装置です.
内部回路設計はほぼ完成していて,残るは
- ・ 筐体デザイン(100mm×110mm×210mm の角柱型+取っ手)
- ・ PAYG機能の組み込み
筐体デザインは途中段階ですが,現時点では以下のようなイメージです:

PAYGは,Pay-As-You-Goの略で,ユーザーがお金を支払った分だけ使うことができるようにする機能です.分割払いはユーザーの所得水準を考えると ほぼ必要条件とも言えるものですね.現在,この技術提供をする海外の企業と議論を進めている状況です.
PAYGにはいくつかの方式があります.SIMカードを使って外部から遠隔でコントローラーの ON/OFF を行ったり 双方向情報交換を行う方式は,スマートではあるのですが,いくつかの課題があるため,現行モデルでの採用は行わず,ユーザーがアクティベーションコードを手入力する方式を採用することとしました.入力デバイスは赤外線リモコンか,本体へのテンキー取り付けか,ですが,後者を採用する予定です.
この方式は,ユーザーの支払いを受けて,ディストリビューターがSMSでアクティベーションコードを送付する方式です.支払い状況データベースとアクティベーションコード生成などは,その企業が ディストリビューターに対して提供するサービスとなります.
この機能の組み込みは,こちらの状況に応じた機能がプログラムされたマイクロチップのドーターボードを,現在のプリント基板に接続し,そのシグナルがLEDインディケーターとして,外部に表示されるようにする必要があります.これらの作業に最低でも3ヶ月要するということなので,3Dプリンタを用いたプロトタイプの完成が6月いっぱいくらいかかりそうです.
それがほぼできた状態で,各国を回って (あるいはその他の方法で),ディストリビューターなどの各種販売チャンネルと議論をしてこようと思っています.
ちなみに,EGAO は,不安定なグリッド地域での利用も想定し UPS (無停電電源) 機能まで付いている高性能な設計ですが,各国で異なるプラグ形状やACの電圧 (アウトプット) には,その国に合わせたものとして提供することで対応します.日本での防災用やアウトドア用にも十二分に対応可能ですね.
松尾 直樹