フィールド調査日記1
MJIの加藤です。
いつも応援とご支援をいただき、誠にありがとうございます。
わたしは今、ミャンマーの中部にきています。雨が少なく暑い乾燥地帯です。
MJIの支店はまだない場所ですが、今後を見据えた調査に来ています。
今週は、スタッフの調査に密着して、より臨場感のある情報をお届けさせていただきます。
ミャンマーの金融アクセスの必要性や、道中ふくめ現場にいる人たちのありのままの姿をお伝えしたいと思います。
そして、読み終わったときに「ミャンマーの田舎、MJIの営業エリアにちょっと行ってみたいな」と思っていただけたら嬉しいです。
それでは、みなさま一緒にミャンマーの田舎に向けて出発しましょう。
1日目
朝6:30
ヤンゴン最大級の長距離バス停留所アウンミンガラーに集合。
今日はヤンゴンから約8時間走る予定です。
バスは8:00出発ですが、なぜか1時間半前集合。飛行場ですら1時間前でOKなヤンゴンですが、バスはさらに長い1時間半。なぜかと理由を聞いても「念のため」との返事だけ。
▲理由を聞き出せなかったバス会社のカウンター。ミャンマー語力かそこに理由がないからか。
MJIでは管区・州をまたぐ出張は長距離バスでの移動がメインです。
通り過ぎる街や村の様子や物価が知れるところと、飛行機やチャーター車にない安さ、時々起きるドラマチックな出来事が魅力です。
昼11:30
150マイル地点のドライブインに到着。
ランチも兼ねているのに時間わずか30分の休憩時間。トイレ→ごはん→トイレ。韋駄天コース。
▲わたしはタンパク質確保のために卵、スタッフは豚、魚の練り物をチョイス。
こちら最もポピュラーなビルマ料理のセットです。でもドライブインのごはんは高い上に味もイマイチ。
真ん中以外はどのお皿も同じ具と白ごはん。ひとり3,500チャット。
隣席のお兄さんは「高いから」と乾燥豆を車中で食べていました。見習います。
ランチも終わってふたたび出発。。。して、わずか1時間。ミャンマーあるあるが発生。
バス故障。
山道カーブを攻めるたびに、カンカンカンと妙な音がなり度々減速。おかしいと思っていたら、案の定。
路肩に寄せて止まり、エンジンも切られます。外気温32度。
停止して15分もすれば車内も熱気が立ち込め(ついでにみんなの汗やお菓子の匂いも立ち込め)
耐えられなくなり、ひとりふたりと外に出て行きます。
▲修理を待つ乗客たちの図。
そして当然ここにJAFはおりません。ミャフ、みたいなサービスも会社もありません。故障があれば、運転手さんが自ら直します。
採用基準に「要整備技術」とあるかは存じていませんが、長距離運転に整備にとマルチタスクをこなす運転手さんの仕事をいつも尊敬します。
▲バスの下にもぐって修理をする運転手さん。
わたしの祖父も京都の市内と山奥の間で人を運ぶバスの運転手をしていました。
周山街道をこえる長い道のり。そこで市内に出稼ぎに行っていた祖母と出会い、結婚するに至ったそうです。
女中をしていた祖母は屋根裏に住込み。そこに祖父も転がり込む大恋愛。
同じような出会いがこの長距離バスにもあるのかなあと、祖父母の出会いに思いを馳せます。炎天の下。
約1時間半の修理を終えて、再出発。
バスの車中エンタメは、ミャンマーコメディが流れたり、お坊さんの説法が流れたり、色々です。
最近は、スマホで動画を楽しむ人も多いです。
のどかな田圃に挟まれた道をひた走ること4時間半、ようやく目的地に到着。
今日はこの場所の神様にご挨拶するためパゴダでお祈りをして、明日からの動きを打ち合わせして終了です。
▲みな自分の曜日の守り神のところでお祈りします。こちらは土曜日。
パゴダでは、みんな「寄付がしたい」と寄付カウンターに並びます。金額は人それぞれ1,000~5,000チャット。
この旅が、MJIとMJIに関わって下さるすべてのかたがたにとって、素晴らしい未来の一歩になりますように。できますように。
初日は移動日記になってしまいましたが、フィールド調査日記の1日目でした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回は2日目以降の様子をお送りします。
2日目以降はどんどん地方の街へ村へと入っていきます。
ヤンゴンに住んでいる人もあまり見ることがないであろう?農村の様子をお届けしたいと思います。
募集期間ものこりわずかですが、この活動により多くの方にご参加いただけますと嬉しいです。
引続き、どうぞ宜しくお願い致します。
MJI ENTERPRISE Co., Ltd.
加藤侑子&スタッフ一同