募集開始のご挨拶
皆様、はじめまして。
髙田食品工業株式会社 六代目当主の髙田晃太郎と申します。
福岡市早良区の地で明治29年(1896年)に創業し、130年有余にわたり地域に親しまれてきたお茶の間のお供「ヤマタカ醤油」。
私はこの歴史ある暖簾と伝統の味を、次世代へと繋ぐべく日々醸造に向き合っています。
私たちが守り続けてきた最大の強みは、脊振山系の豊かな水に育まれた「130年の歴史」と、地域の食文化に合わせて濃口醤油だけで12種類を造り分ける「圧倒的なバリエーション」、そしてそれを支える職人たちの確かな技術です。
福岡の数々の名店やラーメン店の味を裏方として支え、夜空に輝く一番星のように地域で愛されてきたこの「本物の技」を、決して過去の遺産にしてはならない。
その強い使命感こそが、私の挑戦の原点です。
現在、私たちはこの伝統的な醸造技術を活かした「米醤油(こめしょうゆ)」という新しい食の可能性の開発に取り組んでいます。
地元の米農家や日本酒蔵と手を取り合い、契約栽培米を精米して日本酒へと醸し、その酒粕と自社製の米麹を発酵させる――。
これは、醤油屋ならではの知恵と技術を掛け合わせ、素材本来の味わいを引き立てるグルテンフリーの新たな選択肢を現代の食卓へ提案する、真の「地産地消」への試みでもあります。
初めて完成した米醤油を口にした地元の農家さんが、「自分たちの育てた米が、まさかこんな醤油になるなんて……」と驚き、目を細めてくださった瞬間の誇らしさは、何にも代えがたい私の原動力となっています。
ヤマタカ醤油はこれまで、共同醸造という仕組みの中で福岡独自の多様な醤油文化を守り、地域のお客様の食卓に寄り添う存在として歩んできました。
この地域に深く根ざした“伝統と信頼”という宝物を守りながら、パッケージデザインの刷新や国内外への販路拡大を進めることで、福岡・早良区から全国へ、そして世界へと、新しい日本の食文化を届けてまいります。
皆様とともに、一滴の醤油から始まる新しい物語を切り拓いていけることを、心より楽しみにしております。
今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
髙田食品工業株式会社
六代目当主 髙田 晃太郎